小鍛冶[語句情報] » 小鍛冶

「小鍛冶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

小鍛冶の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野分」より 著者:夏目漱石
そやかに控えている。正面には高さ四尺の金屏《きんびょう》に、三条《さんじょう》の小鍛冶《こかじ》が、異形《いぎょう》のものを相槌《あいづち》に、霊夢《れいむ》に....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
か、知ってらい」 甚太郎は胸に落ちたらしい。 「狐の面があるね、狐の面が」 「小鍛冶に使う野干の面」 「こいつは鷹だ。鷹の面だ」 「鵺を舞う時に着けるんですの....
仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
むをえず今度は一つ悪狐を退治して名を揚げようと野原へ出た。 そこで過って伯父の小鍛冶《こかじ》宗遠《むねとお》を殺《あや》め、仇敵と狙われることになったのをい....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
ったが、翁は知っていたと見える。 ◇ 一番情なかったのは「小鍛冶」の稽古であった。 筆者が十二歳になった春と思う。光雲神社の神事能の初番....
白木蓮」より 著者:豊島与志雄
覚えたものは確実に自分のものとしてるところがある。私の知ってる限りでは、彼女は「小鍛冶」が好きだ。「稲荷山三つの灯し火明らかに心をみがく鍛冶の道…」のその最初か....
剣侠」より 著者:国枝史郎
ハ」と陣十郎は、不意に気味悪く笑い出した。 「ある時には関の孫六、ある時には三条小鍛冶、ある時には波の平! 時と場合でこの刀、素晴らしい銘をつけられるが、ナーニ....
画道と女性」より 著者:上村松園
て、三番謡の集りをするのがあるので、この頃謡曲に身を入れています。この次の会には小鍛冶の脇が私の役に振当てられたりしているが、出来ないまでもそうして役が当てられ....