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小面憎い
「小面憎い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
小面憎いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新世帯」より 著者:徳田秋声
てんでに女の悪口を言い出した。内儀さん気取りでいたとか、お客分のつもりでいるのが
小面憎いとか、あれはただの女じゃあるまいなどと言い出した。 新吉はただ苦笑いし....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
でおとなしく仲間になっているように見せかけて、急に寝返りを打った庸之助に対して、
小面憎い感を免かれない。 「フン、貴様がそう出りゃ、こっちもまた出ようもあらあ」....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
欲しそうに、眼を据えて見物していた。 (可愛らしいお方)と主税に対しては思い、(
小面憎い奴)と覚兵衛に対しては感じ、この二つの心持から、あやめをしてしまったので....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
ぐプーイと飛びだして、敵方の柳派の柳枝さんのところへ駈け込んでしまったというから
小面憎い奴とおもい、それで師匠の風当りが悪くなったのだとばかり考えていたら、なん....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あったでしょう。かつは宮の御家来ならどんな非理でも通ると心得おるその思い上がりが
小面憎い」 「まあ直義、そう一途に申すなよ。世相にはうらおもてもある。むずかしい....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
で、能く言えば人間界では余り幅の利かない仙人という者に近い人なのであろう。時には
小面憎いほど羨ましいと思うこともあるが、時には如何かしてやりたい様な気のすること....