少婦[語句情報] » 少婦

「少婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

少婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
山道一里|乃至《ないし》五里、はなはだしきは十里も歩まねば詣で得ずとあっては、老少婦女や貧人は、神を拝し、敬神の実を挙げ得ず。 前述一方杉ある近野村のごとき、....
」より 著者:島崎藤村
って家に居る時の若い内儀《おかみ》さんらしくも見えた。 「何をしても悪く思えない少婦《おんな》だ」 と山本さんは腹の中で繰返した。 その晩も、彼は独りで壁の....
」より 著者:島崎藤村
宗蔵が年季奉公の最後の日であった。流浪はそれから始まった。横浜あたりで逢ったある少婦から今の病気を受けたという彼の血気|壮んな時代――その頃から、不自由な手足を....
」より 著者:島崎藤村
よ」 「あの若い芸者はどうしましたろう――達雄さんが身受をして連れて行ったという少婦が有るじゃありませんか」 「あんなものは、最早|疾にどうか成って了いましたあ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
い――わたしは、明日のお日さまを仰ぐ力がない―― わが乳で育てた、家柄の貴い一少婦の、世にも激しく、世にも哀れな思いつめた望みを果させる為には、いかなる難儀を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
った点が、馬琴の『昔語質屋庫』にやや似て居る。たとえば医聖ガリアンが、ブロアの一少婦が子を産み、その子女なりと聞いて、女の子は入らぬ元の所へ戻し入れておくれとい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
神後記』上にいわく、会稽句章の民、張然、滞役して都にあり、年を経て帰り得ず、家に少婦ありついに奴と私通す、然都にありて一狗を養うに甚だ快し、烏竜と名づく、のち仮....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
く休むんだからやり切れない。 この間、満目の耕野に灌漑の水の流るるあり。田園の少婦踏切りに群立して手を振るあり。林帯小駅に近く、線路工事の小屋がけの点々として....
黒百合」より 著者:泉鏡花
ないが、美人の身体を半分ずつよ、丶丶丶の令息と、丶丶の親類とで慰むのだ。土民の一少婦、美なりといえどもあえて物の数とするには足らぬ。 「ね、」 (笑って答えず。....