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「少小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

少小の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鎖工場」より 著者:大杉栄
って仕方がない。それでも我慢しいしい少しは解いた。そして後には、その痛いのが、多少小気味のいい感じさえ添えて来た。見張りの奴の棍棒も、三つや四つぐらいなら、平気....
旅愁」より 著者:横光利一
とを考えろと、そう書いて来た矢代の手紙に対する、密かな反撃のひと突きで、久慈は多少小気味良い皮肉を洩したつもりだったが、まだ矢代に通じさすには少し唐突だった。 ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
計をめぐらした者は宗祇のみではないけれど、その方面においての宗祇の尽力は、決して少小でなかった。実隆に書いてもらった扇子をば、宗祇はあるいは実隆のための金策の便....
小さな出来事」より 著者:寺田寅彦
ので、配当されたわずかな金が割合に長く使いでがあるようであった。そういう事実は多少小さな姉や兄の注意をひいているらしかった。 学校へ出ている子等は毎朝復習をし....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。それにまた、感傷的な伝記によって世に広く知られてる、彼の生涯《しょうがい》の多少小説的な事情の方が、彼の音楽よりもさらに多く、この流行を助けていた。獅子のよう....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
て平気なるは、浅見自から知らざるの罪にして唯憐む可きのみ。其原因様々なる中にも、少小の時より教育の方針を誤りて自尊自重の徳義を軽んじ、万有自然の数理を等閑にし、....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
《てい》に改革せられたらば、その教員の輩はもとより無官の人民なれども、いずれも皆少小の時より学に志して、自身を研《みが》き他を教育するの技倆ある人物にして、日本....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
わち木村|軍艦奉行知遇の賜にして、終に忘るべからざるところのものなり。芥舟先生は少小より文思に富み、また経世の識あり。常に筆硯を友として老の到るを知らず。頃日脱....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
雲は、もはや、ほとんど一人前となっているので、仕事をさせても間に合いますから、多少小遣いを与え、私が第二の師匠となって仕込みました。徴兵のがれのために西巻を冒し....
慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
の商売に何百万の産をなしたりという、その人の身は、必ず学校より出でたる者にして、少小《しょうしょう》教育の所得を、成年の後、殖産の実地に施し、もって一身一家の富....
成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
にもこの意を通達せしめんと欲するものなり。 そもそも余は旧中津藩の士族にして、少小《しょうしょう》の時より藩士同様に漢書を学び、年二十歳ばかりにして始めて洋学....