少数[語句情報] » 少数

「少数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

少数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
人も古人も変りはない。その上古人は少くとも創世記に目を曝《さ》らしていた。今人は少数の専門家を除き、ダアウインの著書も読まぬ癖に、恬然《てんぜん》とその説を信じ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
遍的な訴えをなし得ないことを私はよく知っている。ただ私に似たような心の過程に在る少数の人がこれを読んで僅かにでも会心の微笑を酬ゆる事があったら、私自身を表現する....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
リシアの国家の隆盛期には奴隷の数が人民の大多数を占めていたのであるが、彼らの中の少数な学識ある奴僕たとえば写字生のようなもの以外のものは精神文化の進歩を享受する....
猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
ように見えたから、凡ての猫は必ず赤色を愛するものであるとは言えまいが、実験は甚だ少数なれども、我輩が調査したる範囲に於ては、猫は赤色を愛するものと言うても差支は....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
損害に堪え忍ぶことであります。この見地からすると、次の決戦戦争では敵を撃つものは少数の優れた軍隊でありますが、我慢しなければならないものは全国民となるのです。今....
映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
しなければいけない。第一線に立つもののことばかりしか念頭においていないから、ごく少数のものが一時に去ると大きな図体をした会社がたちまち悲鳴をあげて立ち騒ぐのはあ....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
を裂き、美しい血を呑もうとするから、守備のために旅行さきで、手にあり合せただけ、少数の黒潮騎士を附添わせた。渠等は白刃を揃えている。 博士 至極のお計いに心得ま....
転機」より 著者:伊藤野枝
持で見ていた。彼は惨苦のうちにこの土地に未練をもって、今もなお池の中に住んでいる少数の人達に対しても、冷淡な侮蔑を躊躇なく現わすのであった。 「ずっと向うにちょ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
等の侶伴たるに適しない。彼等には、他界との交通の神秘を会得すべき心の深みがない。少数の科学者中には、われ等の提示する現象的方面に、注意を払うことを辞せないものも....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
かということを暗示する点からいつてもはなはだ効果的である。 いずれにしてもごく少数の例外を除くところの日本の森羅万象がアツという間もなく、忽然としてろくでなし....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
ることによつて我々は新しい道徳の基礎を打ちたてなければならぬ。 特定の個人や、少数の権力者たちへの隷属や、犠牲的奉仕に道徳の基礎を置いたふるい理念をくつがえし....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
限にみつもつたらどういう結果になるかを考えてみたい。 もちろんその場合は、ごく少数の人間のために、非常に多数の人間がだまされていたことになるわけであるが、はた....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
なければなりません。自由党幹部の中には、自由党は、民同派、広川派なきものとして、少数党内閣として事に当らければならないと言明しております。二つの党首を持ち、二つ....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
席を与え、先ず議長が一々我々を紹介し歓迎の辞を述べ、更に多数党―民主党の代表者、少数党―共和党の代表者が起って歓迎の辞を述べ、亦日本に来た事のある上院議員が起ち....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を得るため国民皆兵で誰でも引張り出したのであるが、今後の戦争では特にこれに適した少数の人々が義勇兵として採用せらるるようになるのではなかろうか。イタリアの黒シャ....