少量[語句情報] » 少量

「少量〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

少量の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
い。最近数年の間に我々が放射性物質の性質について知り得ただけから考えても、極めて少量な物質の中にでも非常に多量なエネルギーを包蔵し得るものだということがわかるの....
空中墳墓」より 著者:海野十三
いた。一時間あまりかかって下りたところは、島根県のある赤禿げ山の顛きだった。彼は少量の携帯食糧に飢を凌いだが、襲い来った山上の寒気に我慢が出来なかった。仕方なく....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
五月二十日(日) ◯岡東来る。彼のためにとっておいた「暁」五袋とキングウイスキー少量、それから野菜は玉ねぎ一貫匁とごぼう二本位、岡東は缶詰四個とバター一|封度を....
デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
れていた。頸部には荒々しい絞殺の瘡痕が見え、土色に変色した局部の皮膚は所々破れて少量の出血がタオル地の寝巻の襟に染み込んでいた。検死のために露出された胸部には、....
気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
頭部の打撲傷に依る脳震盪で、御覧の通り傷口は、脊髄に垂直に横に細く開いた挫傷で、少量の出血をしております。加害者は、この傷口やそれから後頭部の下部の骨折から見て....
少年探偵長」より 著者:海野十三
物品に似せるためには、どうしても弾丸の口径を細くしなければならない。自然、火薬も少量しか使えないので、そういうピストルは、殺す相手の身体にぴったりとつけて発射し....
見えざる敵」より 著者:海野十三
三度三度の食事だけは、妙な孔からチャンと差入れられた。それは子供が食べるほどの少量だったので、彼はいつもガツガツ喰った。 排泄作用が起ったときには、そこに差....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
は前にのべた。BB火薬はすこぶる爆破力が大きい新火薬で、しかもこの火薬は、ほんの少量で、ものすごいきき目がある。かの雷洋丸が爆沈したのも、実をいえば、わずか丸薬....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、おいおい元気を取りもどすから、宇宙線は、彼らがかろうじて生きていられる程度の、少量に下げておく必要があった。 「よし、これでいい。これだけ緑鬼どもが手にはいれ....
東京要塞」より 著者:海野十三
に報告している。 「なんとかしてその漆喰の見本を、せめて定性分析の出来るくらいの少量でも持ってこようと思いましたが、監視が厳重なので控えました」 「爪の間に入れ....
流線間諜」より 著者:海野十三
とは元通りにポケットの底にしまった。それから彼は館員から茶碗を一つ借りて、それに少量の水をたらし、その水の中へ三本の燐寸の頭を漬けた。 暫くすると、茶碗の水は....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
二〇年にかけては、錆びない鋼鉄を造ろうとし、これに白金、金、銀、ニッケル等のごく少量を加えて、いろいろ試験を施したが、結果は不成功に終り、ただ知り得たのは、鋼鉄....
棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
神はご機嫌を悪くして、この棲霞軒へは足を向けようとしない。 朝鮮人参のエキスも少量ずつ、摩擦とともに数十年続けている。 健康を築きあげるにも、このようにして....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は絵馬や一文人形を彩色するに用ゆる下等絵具の紅殻、黄土、丹、群青、胡粉、緑青等に少量の墨を交ぜて描いた画である。そればかりでなく泥面子や古煉瓦の破片を砕いて溶か....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
らには洗礼室あり。小児の洗礼を行う所なり。 旧教の寺院にては、その入り口に水の少量を蓄えたる石器あり。参詣のもの、まず指をその水中に点じ、十字を胸にえがきて神....