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「尖頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尖頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
クララの出家」より 著者:有島武郎
かった。クララは眼がくらみながらも起き上がろうともがいとさし通した。燃えさかった尖頭は下腹部まで届いた。クララは苦悶の中に眼をあげてあたりを見た。まぶしい光に明....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
張って並んでいる、二基の中世甲冑武者だった。いずれも手に旌旗の旆棒を握っていて、尖頭から垂れている二様の綴織が、画面の上方で密着していた。その右手のものは、クェ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
のブレホンは、投槍距離(Lance-shot)をもって家界測定の基準とした。即ち尖頭より石突に至るまでの長さ十二フィスト(即ち我国でいわば十二束)の槍を、家の戸....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
階級自体の中に多くの混乱が生じた。 かくて、階級闘争は必然に尖鋭化した。闘争の尖頭には、革命的プロレタリアート、ボルシェビキが立っていた。ボルシェビキの反戦闘....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
杖を腋の下から外して、その奇怪な飛道具を空気を切ってぶうんと投げつけた。それは、尖頭を先にして、可哀そうなトムの背中の真中のちょうど両肩の間に、恐しい勢でぶっつ....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
明かになる。 〔第三章 夜の影〕 忍返し 人の忍んで越え入るのを防ぐために、尖頭を外にして塀や垣や柵壁などの上に打ちつける釘状のもの。ジェリーの髪の毛を忍返....
小説 円朝」より 著者:正岡容
に投げかけられ、三尺の青竹を手元を直《すぐ》に切り……」 カチカチカチン。 「尖頭《さき》斜に削ぎて采配の代りに持たれ、天下開けて、十九刎の兜の内に行者頭巾に....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
果《いちじく》のような顎の下の肉、白い脂肪、断面《きりくち》あらわに首は危く竹の尖頭《さき》に留まっている。 「甚さん。」 藤吉が振り返った。 「発見《めっ》....
かなしき女王」より 著者:マクラウドフィオナ
大きな襟止《えりどめ》で止めてあった。黄金の黄ろい頸鎖を頸《くび》に巻き、三本の尖頭《とげ》ある黄金の輪を頭に載せ、脚は鹿皮の革紐で巻いて、赤く染めた牝牛の皮で....
」より 著者:中谷宇吉郎
に発達した結晶である。 3 砲弾型組合せ 砲弾型の雪はよく沢山集って、その尖頭で互にくっつき合ったような形となることがある。第9図(第4図版)には砲弾が五....