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尚且つ
「尚且つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尚且つの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊感!」より 著者:夢野久作
か……という事は、裁判の当日まで全く不明で、双方の弁護士の一流の頭脳を以てしても
尚且つ、想像だに及ぼし得ないところで御座いました。 この事が例に依って世間に洩....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
たでしょう。しかし、比較的波の多いこちらの海へ漂流して来る間に、ローリングをして
尚且つ泡の線が殆んど全体に亘って無事でいられたのは、その吹き溜りで白鮫号が、すっ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
べき事実にして、仮令同婦人が如何に慧敏、且つ果敢なる判断力を有するものと見るも、
尚且つ、不自然の感を免れず。但し、同婦人が常に、何等かの痛切なる事情に迫られて、....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
しもこういう場合に、あなたのような記憶亡失の障害が起って、脳が健康を取戻しても、
尚且つ記憶が恢復しない。そういうときに、癒った実例があるのです。もう一度、その婦....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ーの「ヒューマニズム」は、ヒューマニズムという言葉の人間中心主義的・相対主義的・
尚且つ反インテレクチュアリズム的・ニュアンスを最も露骨に告白している。彼は自分の....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ないが、しかし、最近、非常に多くの各専門分科の研究業績がなされつつあるに拘らず、
尚且つその不振がいわれる所以のものは、なんと云っても財界が学術研究を重要視してく....
「南島譚」より 著者:中島敦
的であるのは言う迄もない。いや、困ったことに、周到な用意を伴った誠心誠意よりも、
尚且つ、単なる強制の方が良い結果をあげる場合が甚だ多いのである。勿論、それが果し....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
ものの幼稚な時代の一つの一般的な考え方であるが、それならば今日はどうか。今日でも
尚且つ一般世間は芸術に対して、それ相当な尊敬を決して与えておりません。これも俳優....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
へでも連れて行け」 彼はこのように思っていたが、このように思っている彼をして、
尚且つ魂を戦かせるような、奇怪な事件が起こって来た。しかも他ならぬ自動車の内で。....
「三稜鏡」より 著者:佐左木俊郎
経や血管を接続することは余程よく熟練している外科医にも容易に出来るものではなく、
尚且つ、私は前もってその血管や神経を抜取ってあるのだった。全く悪魔の課題のようで....