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「尚古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尚古の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
は、イギリス風の経験論に立ちながら、その経験論自身に対立するように見える処のやや尚古的な思潮に立つものであって、イギリス・ブルジョアジーの発達の上に発生したイギ....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
がら海舟は、小さい壺を手に執った。 「別に変った壺でもないが」 すると座に居た尚古堂が「拝見」と云って受け取った。 尚古堂は本姓を本居信久、当時一流の好事家....
日和下駄」より 著者:永井荷風
なるものと感じられる輩《ともがら》に対しては、東京なる都会の興味は勢《いきおい》尚古的《しょうこてき》退歩的たらざるを得ない。われわれは市《いち》ヶ|谷《や》外....
如何に読書すべきか」より 著者:三木清
ただ新刊書ばかり漁《あさ》るのは好くないことに相違ない。しかしながら読書における尚古《しょうこ》主義にもまた限界がある。アカデミズムに対してジャーナリズムには独....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
わち生活方法の計画ある変更に、はたしてどのくらいまで新し味があり、またこの時代の尚古趣味、ないしはあらゆる改革に対して不安を抱こうとする階級の批判に拮抗して、は....
建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
なっても、皇室とその周囲とにそのなごりをとどめている古い文化のおもかげが知識人の尚古思想の対象となり、皇室が雲の上の高いところにあって一般人の生活と遠くかけはな....
神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
ら、その裏面に何か事実が潜んでいるものと考えたのである。もとよりそれには、一種の尚古思想、一種の支那式 Rationalism があるのであるが、ああいう物語が....