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「尤も至極〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尤も至極の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
事はない、人間の智恵や工夫の展覧会である。思い切ったものや、セツナイもの、又は御尤も至極なのや、呆れ返らせられるものなぞが、それからそれへと果てしもない。 そ....
復讐」より 著者:夢野久作
その筋では、これが当九郎の叔父殺しの前提だと睨んでいたそうですが」 「成る程……尤も至極な疑問ですナ」 「……とにかく事件は、その甥が家出してから、三箇月ばかり....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
」 嚇怒してこれを斥けたために、事はさらに大きな波紋を起して、竜造寺長門の言を尤も至極となす者、断じて許すべからず厳罰に処すべしと憤激する者、二派に分れて揉み....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
で、そうだとすると、道徳的本質を持つ筈だった風俗が、思想という意味を有つことは、尤も至極なことだったわけだ(思想が風俗となって初めて熟する所以を「現下に於ける進....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、断行派が二年の後を俟《ま》ち、捲土重来して会稽の恥を雪《すす》ごうと期したのは尤も至極の事である。また延期派においては、既にその第一戦において勝利を占めたこと....
古き小画」より 著者:宮本百合子
形も違ったところがなく、唯他のものより大きいのが特徴なのだ。スーラーブは、捕虜が尤も至極な口実を捕えたことをいまいましく悲しく感じた。捕虜に先手を打たれてしまっ....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
、実に、生れて初めてだったからである。これだけ腕を揃えた連中が判断に苦しんだのは尤も至極だと思ったからである。 読者諸君ももう既に気付いていられるであろう。見....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
同じわけのものではないか」 この二つの疑問や反駁は詰るところ同じ意味で、誠に御尤も至極な理屈と申し上げなければなりませぬ。 事実上鼻はヒクヒクと動いたり、時....