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就学
「就学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
就学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「学生時代」より 著者:幸田露伴
的法律的営業的で無く、道徳的人情的義理的で済んで居た方が多いのです。ですから私の
就学した塾なども矢張り其の古風の塾で、特に先生は別に収入の途が有って立派に生活し....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
七日のことであった。総蔵は各村の庄屋が新しい戸長と呼ばれるのを見、そろそろ児童の
就学ということが地方有志者の間に考えられるころに、それらの新しい教育事業までは手....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
が頻々と舞いこんで来る有様である」と(東京日日五月二十三日付)。そこで陸軍では不
就学の大学生約三百名を徴兵忌避で告発する方針だと云うことである。 内訳は日大七....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
嵐居士が相当語学に素養のあるものときめてしまって――独断できめてしまって、熱心な
就学志願の方へ燃え出して来たので、青嵐居士が迷惑がり、 「飛んでもないことだ、君....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
学校の制も定まり、就中小学校は各地にあまねく設置して、一般の児童は事故なき者の外
就学せねばならぬ事になった。尤もこの頃は府県に大区小区を置かれて石鐵県は一大区か....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
ひきの小魚や小蝦をしゃくいあげてくれることによって、生きてる清水の幻想を与える。
就学以前の小さな子供等には、そのささやかなそして微笑ましい漁の戯れを、時には、公....
「アインシュタインの教育観」より 著者:寺田寅彦
等教育についてはあまり立入った話はしなかったそうである。しかしアインシュタインは
就学の自由を極端まで主張する方で、聴講資格のせせこましい制定を撤廃したいという意....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
を管理するに行政の権力を要するもの、はなはだ少なからず。たとえば、各地方に令して
就学適齢の人員を調査し、
就学者の多寡《たか》をかぞえ、人口と
就学者との割合を比例....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
わなければなりません。君らが学士になられるまで、やっと一年の課程を終えたままで、
就学できないのはずいぶん淋しいには淋しいが、それくらいなことで屈托してはいけない....
「十九の秋」より 著者:永井荷風
している。 わたくしはこのまま長く上海に留《とどま》って、適当な学校を見つけて
就学したいと思った。東京に帰ればやがて徴兵検査も受けなければならず。また高等学校....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
の土人が墨坂に※し、熊笹を以て鳥の巣にも比すべき名ばかりの家を造り、戸籍もなく、
就学せず、風の如く来りて風の如く去り、炭焼を業として転々するものである」とあるの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
僧侶を頼まず神下し自身に命名の礼式を挙げるです。ついでにこの子供が大きゅうなって
就学する時と、女の子が飾冠を戴く礼式について少しくお話致します。
男の子....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
語等なりというを聞きて知るべし。教育は満六歳より十四歳までの児童をしてことごとく
就学せしむる規定なるも、いまだ※行するに至らず。小学校の数五千二百五十校にして、....
「教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
そうであろうか、私はチト怪しく思っている。甚だ失敬なことながら、能く日本の兵士が
就学中受けた教育が不完全なるにもかかわらずこんな精神が出たものだと感心しておりま....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
ったという事実もある。自分がかつて或る県の漁村の小学校を視察に行った時に、女児の
就学児童の極めて少いのに不審を起して、村の学齢簿を調査してみたところが、実際その....