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「尺六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尺六の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疲労」より 著者:国木田独歩
。 午後四時半ごろになって大森は外から帰って来たが室《へや》にはいるや、その五尺六寸という長身を座敷のまん中にごろりと横たえて、大の字になってしばらく天井を見....
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
にく》いあばた面《づら》の持ち主ではなかった。三十一の男盛りで身の丈《たけ》は五尺六、七寸もあろう。剣術と柔術とで多年鍛えあげた大きいからだの肉は引き締まって、....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
て来る一個の影がありました。それも尋常普通の人影ではない。背丈なら凡《およ》そ五尺六寸、上背のあるその長身に、蝋色《ろいろ》鞘の長い奴をずっと落して差して、身分....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
大きさから推して考えると笛吹川の身長は五尺以下であったそうで、その一事だけでも五尺六寸もある彼の身体が焼かれたのでないことが判ります。猶その上に、彼の骨は余りに....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
たが、ついに九郎次郎の言に従って、九郎次郎、穂三尺の槍を揮い、更に竹の節と云う三尺六寸の太刀で斬死して防ぐ間に自殺した。岩崎山の高山右近は、大岩山陥ると聞くや、....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
刻んだもの)。朱地に黒く武田菱を三つ染め出した本陣の旗。先祖代々の古文と古書。二尺六寸国長の刀。二尺五寸景光の刀。五寸五分倫光の短刀。三日月正宗。郷義弘。国次の....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
…右耳一尺七寸五分、左の片耳一尺八寸……やれ有難い、間違いはない。……眉の長さ一尺六寸。うむ是にも間違いが無い。……さて両眼だが何どうだろう……や、有難い、定法....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
集五郎であった。 「三尺になるのも間もあるまい! 四尺になるのも間もあるまい。五尺六尺となるだろう。部屋が滝の水で一杯になろう、と窒息だ! すなわち溺死!」さも....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
そうでもないよ、とニヤニヤしていた。 この主任は六十ぐらいだが、精力絶倫で、四尺六寸という畸形的な背の低さだが、横にひろがって隆々たる筋骨、鼻髭で隠しているが....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
客のサービスには玉川関にでゝもらふ。玉川関は五十三だが、見たところは四十五六、五尺六寸五分もあつて、肩幅ひろく、筋骨たくましく、腕は節くれだち、脛に毛が密生の感....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
訳にヒマがかかって仕様がない。 熊ジャベとよばれる通り、大そうふとっている。五尺六寸、二十六貫ぐらいなのだが、女のことだから、六尺、五十貫ぐらいに見える。しか....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
とき、たまたま二十村郷の闘牛見物に行き、肩丈四尺七、八寸の虫齋村の須本太牛と、四尺六寸の逃入村の角連次牛とが角を合わせ、乱闘が死闘となり、ついに牛方の青年がこれ....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の設計に拠るということで、特に明治の煉瓦を集めて十三|間の塀を作り、二尺五寸に三尺六寸の横長の黒|御影石を嵌めこみ、それに永井荷風氏が「沙羅の木」の詩を書かれた....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
いたしました。四月には心に適った下絵ができ上がりましたので、いよいよ幅二尺、縦五尺六寸の絹に、雪の一幅からとりかかりました。 毎朝、五時に起きまして、体を浄め....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
百間近くに及んでいる。 穴は石壁の下部にあって、その口において高さ一尺二寸横一尺六寸、僅かに匍匐して入る程だが、十間余も入れば小児ならば僅かに身を屈すれば立っ....