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「尻ごみ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尻ごみの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
。 第二の農夫 御土産は？ 王子 （剣の柄へ手をかける）何だと？ 第二の農夫 （尻ごみしながら）いえ、何とも云いはしません。（独り語のように）剣だけは首くらい斬....
「星座」より 著者:有島武郎
眼は今度はまさしく人見を見やっていた。人見は不意を衝かれたように思って、ちょっと尻ごみをしていたが、慌て気味に手が襟巻のところに行ったと思うと、今まで少しも出な....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
三根夫のほうを見て、皮バンドをたたいてみせた。 三根夫はりょうかいした。そして尻ごみすることなく、そのバンドの中へ両脚をつっこんだ。 「よろしい。出発だ」と、....
「火星兵団」より 著者:海野十三
いる人間を発見して驚いた。 だれであろう？ 何者であろうか？ 先生はちょっと尻ごみしたが、やがて、勇気を出して、その寝ている男をひきおこしてみた。 「ああ、....
「恐竜島」より 著者:海野十三
のポチとでは、相撲にならない。 ぬっと恐竜が首を前へつきだすと、ポチはあわてて尻ごみし、そして崖から足をふみはずして、きゃんきゃんと悲命をあげながら、下にすべ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
にちがいない悪い運命を思って、その企に反対した。だが、少年たちは、そんなことでは尻ごみしなかった。春木少年は、言葉をつづける。 「第二の目的は、世界にまれな宝さ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
いってみます。君も一しょについてきませんか」 帆村探偵にいわれ、正太ももちろん尻ごみをするような弱虫ではなかった。 「ええ、僕はどこへでもついてゆきますよ。で....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
。ですが、軍曹どの。自分は、生きている敵兵は、たとえ百万人が押しかけてこようと、尻ごみはしないのですが、死んでいる幽霊は、たとえ一人でも、どうも虫がすきませんで....
「超人間Ｘ号」より 著者:海野十三
る勇気がありませんわい。わしに、それをせよといっても無理というものだ」 博士は尻ごみをする。 山形警部は、博士にすがりついて、いよいよ気が変になったようにな....
「脳の中の麗人」より 著者:海野十三
様子をそっと見にいってみようじゃないか」 「そ、そんなことを……」 と、矢部は尻ごみしたが、宮川はおっかけいろいろといい含めて、ついに矢部をひっぱり出すことに....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
を投げ合っては進んで行った。どうしたのか、敵の方が早く弾丸がなくなって、そろそろ尻ごみしはじめた。僕はどしどし詰めよせて行った。敵は総敗北になった。が、ちょん髷....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
っはっはっは、それでここを『猿酒郷』と名付けることにしたんだがね」 そういって尻ごみをする一同にはカッサバ澱粉のパンをすすめ、じぶんは「猿酒」を呷り“Dagg....
「婚期はずれ」より 著者:織田作之助
近いのに腰一つ曲らず、しゃんとして、むしろ義枝の方がおどおどと腰を曲げて、まるで尻ごみするように、銭湯屋の娘たちの子供を覗き込んでいた。....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
くれてしまいます」 「フーム……」老父は黙ってしまった。 数日後、耕吉はひどく尻ごみする自分を鞭打して、一時間ばかし汽車に乗って、細君の実家へお詫びに出かけた....
「Ｓ夫人への手紙」より 著者:岸田国士
の間には、それを飛び越えるのにちよつと無理な空隙があるので、それに気がつくと、「尻ごみ」をしたくなるのだが、一方、青年はもはや少年になることもできず、急に、生活....