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尻っぺた
「尻っぺた〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尻っぺたの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
で習慣的に前へ駆けだした。花房の尻と浪岡の頭部とが激しく突き当たった。身近くその
尻っぺたへ一撃を受けて、花房は習慣的にぽんと蹴上《けあ》げた。その蹄鉄《ていてつ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
白い溜息《ためいき》を吐いてみる
誰もみるものはない
時々激しい勢でいばりをたれ
尻っぺたにむちが来る
坂を登る駄馬
いったいどこまで歩くのだ
無意味に歩く
何....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
。その拍子に私は不思議なものを見つけた。 小鳥は赤いふんどしを締めていた。その
尻っぺたにある赤いさし毛は、私をしてそんなことを思わせた。 「何だ。漁師の小せが....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
らに抛《ほう》り込んでしまい、駄賃馬に向っては、持合せの間竿《けんざお》で、その
尻っぺたをイヤというほどひっぱたきました。 長持の方は田圃《たんぼ》に抛りこま....
「博物誌」より 著者:岸田国士
で帰らないでも済む。犬が雀躍する。私も得々としてからだをゆすぶる。 全く、この
尻っぺたに、一発、弾丸を撃ち込んでやってもいい。 〔La Be'casse〕 ....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
箱の中へ入ってゝ楽をしようたって、そう旨くはいかねえ、稼いで来う稼いで来うと金の
尻っぺたを打つと、痛いもんだからピョコ/\出て往って稼いで帰り、疲れたからどうぞ....
「雷嫌いの話」より 著者:橘外男
寝るところも、横になるところも、ありはせん。そのないところを私は、無理に亭主の
尻っぺたのあたりに割り込んで、湿っぽくて日向臭くて、汗臭くてムンムンするような蒲....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
つ、水たまりに尻餅を擣きます。
そうして気持を直すのが、あいつの流義です。
蛭が
尻っぺたに吮い附いて楽んでいるうちに、
あいつは悪魔の祟も智恵の病も直るのです。....