尻尾を出す[語句情報] »
尻尾を出す
「尻尾を出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尻尾を出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「三人の双生児」より 著者:海野十三
きは蛇使いですよ」 「人違いじゃない？ 速水さんの調べが済んでるのよ」 「いまに
尻尾を出すから見ていてごらんなさい。第一年齢が物を云いますよ。あの女は申年なんで....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
などの策動の如何に深刻で計画的であるかは、我、田中首相の、政友会の出鱈目な、すぐ
尻尾を出すような馬鹿げさ加減とは問題にならないほど凄いものであることを読者諸君は....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
少しでも伊達と妥協しているとすれば、ああいう問題の際に、ちよつとでも顔色をかえて
尻尾を出すものだが、そのようすはすこしもなかつた。だから、彼女に男の共犯者がある....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
にさしているのに、意識した関心事といったら、けちなけちな一身の欲望、どんなにして
尻尾を出すまいとか、口実をみつけようとかいうのだというのは、何と不思議でしょう。....
「化生のもの」より 著者:豊島与志雄
だ。それに比べると、男はまるで赤ん坊だ。どんなに秘密に事を運ぼうとしても、すぐに
尻尾を出すからね。」 「しかし君、秘密に姙娠する、それだけはちと言いすぎたね。」....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
に適っているのは、野放図、破天荒、横紙破り、常規を逸したもの、破目を外したもの、
尻尾を出すこと――いわゆる反俗精神の裏づけあるものに限られていた。 だから、信....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
坊主、或は、大言壮語だけで自分を煙に巻いている肚かも知れない。逆に出たらあわてて
尻尾を出す奴だろう。そう考えたので彼は断乎として答えた。 「よろしい。貴僧が捕ま....