尻毛[語句情報] » 尻毛

「尻毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尻毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藁草履」より 著者:島崎藤村
でさして御くんなんしょ」 光沢《つや》を帯びた栗毛の腰の辺を撫下し、やがて急に尻毛《しりお》を掴んで、うんと持上げて見ました。 「まあ私が買えばこの馬だ」 ....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
頃の学生の制帽はどれもこれも、一つとして昔のような頑固な枠を入れたのはない。馬の尻毛や亜麻の極《ごく》柔かい弾力の強いもので、目庇《まびさし》までも薄い上等のエ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
てがみ》短く蹄狭く小さく、尾の本に毛なきなど、父の驢そのままだが、身の大きさや頸尻毛歯の様子は、母の馬そっくりで、声は父にも母にも似ず、足蹈みの確かなると辛抱強....
不在地主」より 著者:小林多喜二
。水甕から、手しゃくで、ゴクリゴクリのどをならしながら、水を飲んだ。厩小屋から、尻毛でピシリピシリ馬が身体を打っている音が聞えた。 夜着をかぶると、間もなく、....