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「尻腰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尻腰の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
人も遊んで居るから彼奴等を連れて供をさして遣って下さい」 山「馬鹿ア云え、そんな尻腰の弱い事を云って仕様があるもんか、己も石井山三郎だ、向に大勢|居るを怖がって....
魔都」より 著者:久生十蘭
ぜ。と知ったら顫え上るだろう。その夕陽新聞なるものは、土台骨ばかり大きくて一向に尻腰のない甘茶新聞とは訳が違い、なにしろ命旦夕に迫っているんだから、もう死物狂い....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
。……添役人は十人もくっついているんですが、どれもこれも書役《かきやく》あがりの尻腰《しっこし》なし。……おや、たいへんとマゴマゴするばかり。……ようやくわれに....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
うな気がしました。『大清』も、あまり馬鹿々々しいので笑い出し、世の中にはずいぶん尻腰《しっこし》のない男もあるもんだ、と言った。 『大清』は三年前に女房をなくし....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
され、日本から受け継いだ、男としての気概などは跡かたもなくなって、風船玉のような尻腰のない、へなちょこな魂ができあがった。いっぽう、そういう生活に対する鋭い懐疑....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
十余時間、休みもくれぬ苛酷《ひど》い賦役。タヌにあっては煮られたマカロニのごとく尻腰のないコン吉も、実は、心中無念でたまらない。するとここに十一月中旬の吉日《と....