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尻軽
「尻軽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尻軽の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
三人――中の一人が、彼の前を行過《ゆきす》ぎて、フト見返って、またひょいひょいと
尻軽に歩行出《あるきだ》した時、織次は帽子の庇《ひさし》を下げたが、瞳《ひとみ》....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
inists underlie below inferno.”
――(訳文)。
尻軽娘はカインの輩の中に鎖じ込められ、猶太人は難問の中にて嘲笑う。凶鐘にて人形
....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
、田舎の客に相手にならぬことはなかった。誰にでもヒョコ/\頭を下げ、いざとなれば
尻軽に走り廻った。牛にひかれた妻も、外竈の前に炭俵を敷いて座りながら、かき集めた....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
つとめられたり、公卿の娘がつとめたりする。その中で下級の殿上人の娘くらいの者が、
尻軽るにちょこまかと細かな役をつとめる下役の女房になる。駄洒落や軽る口をたたいて....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
へ差した最前の武士が、こういって止め合図をかけると、その露をふくんだ春草の上へ駕
尻軽く下ろされて、若党らしい者三、四名、小侍が二人ほど、小膝を折って駕のまわりへ....