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尽日
「尽日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尽日の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
た事もあるが、大勢は既に決したのである。 |百戦無効半歳間 |首邱幸得 |笑儂向
尽日洞中棋響閑 岩崎谷の洞壁に書き終って、筆を投じた隆盛が腹を切るまで、人吉、....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
やたらに自分の周囲を探し求めたとて、どこにも宗教の泉はありません。まことに、 「
尽日春を尋ねて」(宋戴益) です。 「咲いた咲いたに、ついうかされて、花を尋ね....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
な蝋燭をともして、雛壇が美しかった。
(二)春雨
三月六日。
尽日雨、山陽の所謂「春雨さびしく候」と云う日。
書窓から眺めると、灰色をした小....
「源氏物語」より 著者:紫式部
間は木の葉の薄さほどのものですよ」 こう説き聞かせて、「松門暁到月徘徊」(柏城
尽日風蕭瑟)と僧であるが文学的の素養の豊かな人は添えて聞かせてもくれた。唐の詩で....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
美妙斎はそのころから関係のあった、浅草公園の女、石井|留女《とめじょ》を、九月|
尽日《じんじつ》に落籍《らくせき》して、その祝賀を、その、おなじ雑記帳へも書いて....
「「黒死館殺人事件」序」より 著者:甲賀三郎
発揮するだろうか。読者諸君と共に、私はそれを楽しみにしている。 昭和十年三月
尽日 堂島河畔の旅舎にて 甲賀三郎....
「向嶋」より 著者:永井荷風
《あた》ハズ。文詩モ写ス能ハザル者アリ。シカシテ遊客|寥々《りょうりょう》トシテ
尽日《じんじつ》舟車ノ影ヲ見ザルハ何ゾヤ。」およそ水村の風光初夏の時節に至って最....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
からざれば、食堂において礼拝式あり。左に船中所詠の五言絶句を掲ぐ。 大西洋漠漠、
尽日只看、風濤枕上聞。 (大西洋はひろびろとして、一日中ただ雲をみるのみ。夜に入....