尾の身[語句情報] » 尾の身

「尾の身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尾の身の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗黒公使」より 著者:夢野久作
樫尾は遂に、もどかしさに堪えかねましたものか――左程に疑わるるならば、かく申す樫尾の身分と、今日までに探り得ましたJ・I・Cの真相を打ち明けましょう。序に貴方の....
幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
ぞ。生きている丸尾だ」 「ははあ、幽霊ではなかったかな、なるほど」 貝谷は、丸尾の身体を、気味わるげにさわってみて、感心したり、よろこんだり。 「丸尾、よく生....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
きくらべて見る。それはこの自叙伝が、雰囲気から言っても、どうらくから言っても、神尾の身に引きくらべて読むに最も都合よく出来ている――おれなんぞも、武術の方は、い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が言い囃《はや》されるのであります。兵馬はありそうなことだと思いつつ、どのみち神尾の身の上にも何か変事があるだろうと予期しながら、その晩は塩山の恵林寺へ帰って泊....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
らか溜飲を下げて、そこで、久しぶりに安芸守信博と対面をしました。 本来、今の神尾の身で、供もつれずに、覚王院や竜王院を突然に訪ねてみたところで、猊下《げいか》....
剣侠」より 著者:国枝史郎
うして鰍沢の藤兵衛が、林蔵の方へ出かけて行き、事を分けて話すことになった。 「赤尾の身内の藤作どんとやらが、酒に酔っての悪てんごう、あんたの賭場にイカサマがある....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
、※にも、彼との事などを、酉兵衛に洩らしている気遣いはなかった。 きょうは、細尾の身内に、祝い事があるので、山を降りた。お八重は、それをどんなに待ちかねたろう....