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「尾上菊五郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

尾上菊五郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
細木香以」より 著者:森鴎外
。文淵堂の答書はこうである。「香以の友であった永機はまた九代目市川団十郎、五代目尾上菊五郎とも交が深かった。団十郎の筆蹟は永機そっくりであった。この永機は明治初....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
中でもまず懐の好い方であった。 芝居では中村座の座頭が以前市村羽左衛門といった尾上菊五郎、立女形が坂東三津五郎、書出は忘れた。市村座の座頭は後に市川の九代目と....
農村」より 著者:宮本百合子
「まあ、貴方、郡山《こおりやま》(町の名)さ芝居が掛りましたぞえ、東京の名優、尾上菊五郎ちゅうふれ込みでない。外題は、塩原多助、尾上岩藤に、小栗判官、照手の姫....
幽霊の衣裳」より 著者:田中貢太郎
三代目|尾上菊五郎は怪談劇の泰斗として知られていた。其の菊五郎は文化年代に、鶴谷南北の書....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
飯島の妾お国、伴蔵の女房おみね(坂東秀調)若党孝助、根津の伴蔵、飯島の下女お米(尾上菊五郎)等で、これも殆んど原作の通りに脚色されていたが、孝助の役が原作では中....
朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
《もう》したほどのばからしさが、新富座開場式には、俳優の頭領市川団十郎をはじめ、尾上菊五郎、市川左団次から以下、劇場関係者一同、フロックコートで整列し、来賓には....
役者の一生」より 著者:折口信夫
もと源之助の柄にない役である。 源之助が頻りに立役をしたのは、明治三十六年五代目尾上菊五郎が死んだ年あたりからである。これは田之助の継承を無理にもさせられた時と....
円朝花火」より 著者:正岡容
たちが、夜を徹して風流韻事を語り明かそうという。いつか、日本の芸界で市川團十郎、尾上菊五郎、常磐津林中《ときわずりんちゅう》などとともに第一流の人物に仲間入りを....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
になっていたので、さっそくそれにくっついて行きました。小屋は舞台開きには六代目(尾上菊五郎)がきたといわれる昔の関谷座で、今東宝劇場とかいっています。そこへ駅か....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
その後も市中おだやかならず、劇界不振をきわむ。 ○八月、市村|家橘改名して五代目尾上菊五郎となる。時に二十五歳。 ○九月二十三日の夜、河原崎権之助、今戸の宅にて....