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尾形
「尾形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尾形の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
は警視庁の調書まで読まれたそうですが、薩張り満足せられていないように見受けたと、
尾形警部が言っていましたよ。
尾形警部と言えば、赤耀館事件の取調主任であった人です....
「トカトントン」より 著者:太宰治
に好きだったフランスの印象派の画には、さほど感心せず、このたびは日本の元禄時代の
尾形|光琳と
尾形|乾山と二人の仕事に一ばん眼をみはりました。光琳の躑躅などは、セ....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
五十歳の父は、猟虎の毛皮の襟のついたマントを着ていたようである。その頭の上には魚
尾形のガスの炎が深呼吸をしていた。じょさいのない中老店員の一人は、顧客の老軍人の....
「天馬」より 著者:金史良
いい標本が田中も東京から知っている玄竜だと述べていた。それ故東京の或る知名な作家
尾形が京城へ立ち寄った際、大村の肝煎《きもい》りで朝鮮の幾人かの文人達と一席を設....
「聖女人像」より 著者:豊島与志雄
から。」 「尊敬してるんだよ。」 そんなことを彼女はもう信じはしない。そして、
尾形さんは女を尊敬しているが、あまり尊敬しておかしなことがあったと言う。 「たい....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
く似た髪形で英吉利巻と呼んだのもありました。 華美な東京の女 大阪に
尾形華圃という閨秀画家がいて、私より三つほど年上でしたが、その人と連なって東京博....
「旅役者の妻より」より 著者:矢田津世子
る神あれば助ける神ありとやら、この地の常磐座の持主で、鹿児島県の多額納税者である
尾形というかたの奥様が旅の空で可哀そうに、とのお心からわたくし共に眼をかけて下す....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
た。 前置きが長すぎてしまってごめんなさい。 このE師を、仲間があだ名して「
尾形清十郎」という。
尾形清十郎とは、落語「のざらし」へ出でてくる、向島へ釣りに出....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
して論ずべきものに非ざれば、余はこれを除外し代ふるに鮮斎永濯《せんさいえいたく》
尾形月耕《おがたげっこう》の二人を浮世絵師中に編入せんと欲す。 概括してそれら....
「女の怪異」より 著者:田中貢太郎
であった。 「それが、どうもへんだよ」と、老人は老婆の方を向いて、「なあ婆さん、
尾形の容子が、すこしへんじゃないか」 「そうね」左枕に寝て顔をむこうに向けていた....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
佐里系図」にも、以上のことは立証されており、傍証としてなら、なお、九州の臼杵党や
尾形党の分族が、当地方に移住しておることなどもあり、種々研究に足る史料は少なくな....
「山の人生」より 著者:柳田国男
畏の情ばかり独り盛んで、とかくに生まれる子を粗末にした。大和の三輪の神話と豊後の
尾形氏の古伝とは、或いはその系統を一にするかとの説あるにもかかわらず、後者におい....
「四つの都」より 著者:織田作之助
人物―― 中瀬古庄造 庄平 寿子 矢野鶴三 葉子 新吉 健介 小谷初枝 辻節子
尾形清子 蜂谷十吉 夜店出しのおっさん 船山上等兵 江藤医学士 大雅堂主人 標札....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
刑事弁護士の
尾形博士は法廷から戻ると、久しぶりにゆっくりとした気分になって晩酌の膳にむかった....