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尾筒
「尾筒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尾筒の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
おおよかろう、将門をせめろ」 そこで将門は引き出された。丈高く肥え太り、鬣荒く
尾筒長く、生月、磨墨、漢の赤兎目もこれまでであろうと思われるような、威風堂々たる....
「木彫ウソを作った時」より 著者:高村光太郎
さがり、その親骨がはっきり見える。風切りの黒と、尾羽根の黒との間にちらちらと、下
尾筒の雪白の毛が隠見する。これが中々シックだ。この白い毛は春先の頃になると幾分多....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
されるのである。殊に背の鱗は青銀色に、腹の方の膚は白銀色に、体側には両面の肩から
尾筒に至まで、朱く輝く瑠璃色の斑点を鏤めたように浮かせ、あまたの魚類のうちで岩魚....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
。 ところが、吾妻川の上流である大前、大笹、鹿沢あたりで漁れる山女魚は、頭から
尾筒に至るまで、むっちりと肥って、触れれば体温でもありそうだ。舌ざわり細やかな脂....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
のを挙げてみると、鯛は長さ一寸につき代銀四分一厘。これは鯛の目の端に曲尺を当て、
尾筒のところの鱗三枚を余して魚の体長をはかるのであった。蛤は一箇の代銀二厘六毛、....