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尾部
「尾部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尾部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
った。かねての手筈により、山岸中尉は、目にもとまらぬ速さで切替桿をひき、二号艇の
尾部へむかって出る噴射|瓦斯を、あべこべに前方へ出るように切替えた。つまり艇に全....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
僕は欄干につかまって、下方を覗きこんだ。曲面を持った凹レンズ式の展望窓は、本艇の
尾部の方を残りなく見ることが出来るようになっていた。
尾部には強力なる照明灯が点い....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
のような翼が三枚。艇のぜんたいは螢光色にぬられていて、目がさめるほどうつくしい。
尾部からと、翼端からと、黄いろをおびたガスが、滝のようにふきだし、うしろにきれい....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
れて、ふつうの飛行機とどうように地上を滑走した。 もちろんプロペラはないから、
尾部からはきだす噴気の反動によって前進滑走した。そしてある十分なスピードにたっし....
「海底大陸」より 著者:海野十三
「おい、ハーン信号兵。停船命令をかかげろ!」 ラスキン大尉の命令で、偵察機の
尾部からは落下傘仕掛けの信号旗がおとされた。「タダチニ停船セヨ」との信号だった。....
「怪塔王」より 著者:海野十三
磁力砲の役に立たなくなったことをはやくも察して、いまは逃げる一方です。ロケットの
尾部から、黒いガスを出して煙幕をはり、逃げること、その逃げること。 3....
「火星探険」より 著者:海野十三
上へ引返す様子はなかった。そればかりか、原子エンジンは、ますます調子づいて、艇の
尾部からものすごいいきおいで瓦斯を噴射するので宇宙艇の速度はだんだんあがって行く....
「火星兵団」より 著者:海野十三
んだんはっきりして来て、やがて砲弾をうしろから見るような形をしていることや、その
尾部からガスらしいものを、しゅうしゅうとふき出していることまでが、はっきり見えて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
尋ねた。 「やって見給え」 「はッ」参謀は、浅川曹長に命令を伝えた。 司令機の
尾部から、白い煙がスー、スーッと、断続して、空中を流れた。 それが、判ったもの....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
艇。 「八千キロメートル」 根賀地が叫んだ。 把手をまわして見ると、宇宙艇の
尾部に明かにそれと読みとれる日の丸の旗印と、相良の会社の銀色マーク。私は歎息した....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
た。 今、おびただしい噴行艇の群も、大宇宙をとんでいく。 砲弾を大きくして、
尾部に――噴管をつけ、そして大きな翼をうしろの方まで、ずっとのばすと、それはそっ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
うと、ゴム毬のように一つポーンと跳ねかえり尚もそのまま滑走を続けると思われたが、
尾部がスーッと浮きあがると見る間に、気持よく空中に弧を描いて蜻蛉がえりを打ち、仰....
「地球要塞」より 著者:海野十三
に、ぷつんぷつんと切れた。わが艇は、舳を下にして、真逆さまになった。 最後に、
尾部に懸っていた二本の鎖が切れて、四本の鎖となって、びーんと跳ねあがった。 「深....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
には、缶詰を丸く蜂の巣がたに並べたような噴射推進装置が五層になってとりつけられ、
尾部は三枚の翼をもった大きな方向舵によって飾られていた。銀胴のまん中には、いまポ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
リー車のように、すこぶる楽々と、赤土の中へもぐっていった。そして、まもなく戦車の
尾部《びぶ》が土中にかくれ、あとは崩《くず》れ穴《あな》だけになったが、その穴か....