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尾長
「尾長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
尾長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
ところは、どうでしょうか。ちょっと三本脚になったように見えますが、カンガルーや、
尾長猿などは、太い尻尾をたいへん巧みにつかえますねえ、あのように活用するといいと....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
度は食うまねをして「ツー・イート・グード」と言う。動物はいないかと聞いたら「虎と
尾長猿、おしまい、finished」といった。たぶん死んだとでもいう事だろうと思....
「青い眼の人形」より 著者:野口雨情
やろ おぼろお月さんは 花嫁さん 星根なし傘で 濡れてしまふ 山彦 山に 山彦
尾長鳥 呼んでも 呼んでも ホーイホイ 山の お星さん はなれ星 待つても....
「B教授の死」より 著者:寺田寅彦
出の時候に相当するのである。 S軒のB教授の部屋の入り口の内側の柱に土佐特産の
尾長鶏の着色写真をあしらった柱暦のようなものが掛けてあった。それも宮の下あたりで....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
綱目』に、〈野驢は女直《じょちょく》遼東に出《い》づ、驢に似て色|駁《ぶち》、※
尾長〉といったはチゲタイで、〈野馬は馬に似て小、今甘州粛州および遼東山中にもまた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
解釈だが、旧知の一英人が、『本草綱目』に蒙頌《もうしょう》一名|蒙貴《もうき》は
尾長猿の小さくて紫黒色のもの、交趾《こうし》で畜うて鼠を捕えしむるに猫に勝《まさ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
える。真白な手拭が、」 と言いかけてしばらく黙った。 今年より卯月八日は吉日よ
尾長蛆虫成敗ぞする 「ここに倒にはってあるのは、これは誰方がお書きなすった、」 ....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
雑誌には又、こんなのがあった。絹帽に星のついたのを冠っている老翁の寝部屋に一つの
尾長猿が這入って来ているところが先ず画いてある。老翁が猿の尾をつかんで、にかじり....
「月明」より 著者:豊島与志雄
沢山取れるという松林の中には、所々に名もない箪が出てるきりだったが、その代りに、
尾長《おなが》と俗に呼ばれてる白と黒と灰と三色の美しい鳥が沢山居た。巣立ったばか....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
して、小枝の茂みを作っている。そこに、多くの小鳥が住んでいる。椋鳥や雀が群がり、
尾長や燕の姿も見える。その中の王者のように、二羽の鳶が巣くっていた。 その一羽....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
しれませんね。」 弥吉は繰り返した。 采女の馬場、左がおりきの住居、右側は西
尾長屋の普請場、人通りもぱったり絶えて、高い足場の蔭だから鼻を摘まれてもわからな....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
になる……梅雨晴の青い空を、流るる雲に乗るように、松並木の梢を縫って、すうすうと
尾長鳥が飛んでいる。 長閑に、静な景色であった。 と炎天に夢を見る様に、恍惚....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
竈の火の上に、大いなる鍋掛けあり。その鍋より立ち升る蒸気の中に種々の形象を現ず。
尾長猿の牝鍋の傍に蹲り、鍋の中を掻き廻し、煮え越さぬやうにす。
尾長猿の牡と小猿等....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
のかわ」 と、のめるが如く、なお追ッかけた。 俊基は、沓も履かず、束帯の裾を
尾長鶏の尾のように曳きながら、大膳寮の横を、中務省の方へと、逃げまろんで行った。....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
。たとえば『冬の日』の中で人のよく知っているいわゆる神釈の附句、 三日の花|鸚鵡
尾長の鳥軍 重五 しら髪いさむ越の独活苅 荷兮 もし....