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局する
「局する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
局するの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
接触するために緩やかな化学作用が継続するが、それが済めばもうこの進化は見掛け上終
局する。この火薬の燃え上る一秒の分数は永久に対しては殆ど無に等しいもので、これが....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
木博士の話が真実とすれば、やはりこの絵巻物から引き起された事件に相違ないので、結
局するところ、一切の摩訶不思議を支配する中心的の魔力は、この絵巻物一つから現われ....
「S岬西洋婦人絞殺事件」より 著者:夢野久作
や鼻腔の異臭、不快味なぞは皆、こうした推理を裏書きにしている事になりますので、結
局するところ、東作の夢中遊行……晦日の闇夜に見たという満月や、銀色の大汐浪なぞい....
「江戸川乱歩氏に対する私の感想」より 著者:夢野久作
ナニ不徳な、僭越な所業となるにせよ……又は、全然誰にも問題にされないにせよ……結
局するところ、そうした先輩の高潔な恩誼に対するセメテモの感謝の表現になりはしまい....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
物の汽車よりも間の抜けた音を出す。人工のスパークは大空のスパークほど凄くない。結
局するところ、そのような写実装置の真実味を観客に受け取らせるのはその中で芝居をや....
「死後の恋」より 著者:夢野久作
ことになりそうな予感がします。 ……で……こうして色々と考えまわした揚げ句、結
局するところ……いずれにしてもこの場合は何気なくアシラッて、どこまでも戦友同志の....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
対する解答を試みる。これが活躍した後に、再び始めの第一、第二主題が繰り返されて終
局するのである。今連句歌仙の三十六句をたとえば(表六句)(裏と二の表裏合わせて二....
「触覚の世界」より 著者:高村光太郎
させる道場かと見えるばかりだ。しかし、着物が多くても少くても実際は構わない程、結
局するところ、人はのがれられないものである。価値を絶したところに、其の人の真の姿....
「「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
ある。従ってベルヌ条約中の「著作者」に関する規定は特に之を原始的著作権者のみに限
局する特段なる理由の存しない限り、原始的たると承継的たるとを問わず、一切の著作権....
「審判」より 著者:カフカフランツ
決定を被告に突きつけるか、あるいは少なくとも被告の不利に終った予審を上級官庁に送
局するという知らせを突きつけるかするのに格好なことだった。 Kが自分で乗り出す....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
んな気楽さが趣意もなく繰返されているうちに、多勢の中から名工も詩人も出たので、結
局する所は庭前の池の金魚に、竜田だの唐錦だのと名を附けて、朝夕その頭数を勘定して....