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局内
「局内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
局内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
と、答えるほかはなかった。こんな具合にして、アカーキイ・アカーキエウィッチの死は
局内に知れ渡り、もうその翌日からは、彼の席に新しい役人が坐っていたが、それは背も....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
いるの。……ナニ築地? それは幸いだ。円タクで駈けつけ給え」 雁金次席検事は、
局内で僕の最も敬服する人物だった。その人から直々言葉を懸けられ、「直ぐ駈けつけろ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
こえなくなった。保狸口が飛出して、素六を殴りつけたのだった。 そのとき、突然、
局内の電灯が、一時に消えた。 「同志、配電盤を、配電盤を……」鬼川の叫ぶ声がした....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
いんです。一度中味を検めて、貴重品は国庫の収入にして、そのほかの詰まらないものを
局内で競売にして、下役の連中の慰労や何かの費用にしてしまうのです。ですから真実に....
「婦人雑誌の問題」より 著者:宮本百合子
号を通じて見ると、右のような階級的刊行物としての基本的な任務についての理解は編輯
局内でゆがめられず実践にうつすべく努力されていることはわかる。政治・経済・時事問....
「「ラジオ黄金時代」の底潮」より 著者:宮本百合子
ジオ年鑑によると、ソヴェト連邦は約六十五局、聴取者約一千万、中華民国は全国百二十
局内外。施設者はアメリカと同様に千差万別であり自由経営になっている。普及率の面か....
「火星兵団」より 著者:海野十三
あろうに、放送局のマイクロホンから、日本全国に放送されたのであった。その夜の放送
局内の騒ぎについては、すぐ記事さしとめの命令がその筋から発せられたので、世間には....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
か、誰と誰とが一体批評の体系を有っているのか。この点の反省もしないで局外批評とか
局内批評(又の名は「専門批評」)とかいうのは、全くのナンセンスなのだ。この点文学....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
に努むること」、其他というのである。 帝人事件に関する人権蹂躙事件は、主に検事
局内で起きたことだったから、之を直接の動機にしているこの調査会の答申は、云うまで....
「われを省みる」より 著者:宮本百合子
ているようで知らない自分は、考え、考え、頭の上で思索の範囲の拡大を見るのみで、結
局内部では実践的に何一つ解決されないということになる。 或る期間の後、私は、全....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
取引をした松の実でしたが、商品として取り扱うのはまだまだいろいろ不便があって、結
局内地人の手を経なければ商品にならないということになったのは、まことに残念でなり....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
幣または地金を輸出しなければならないであろう。良く統制された利潤に対する租税は結
局内国製及び外国製の貨物を、共に、租税が課せられる前にそれらが有っていたと同一の....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
、そうしてラランデ暦書の訳解の事業も天文方の手で遂行されることとなり、それから暦
局内に翻訳局が設けられ、一方に高橋景保、渋川景佑等の手で『新考暦書』等が作られ、....
「西航日録」より 著者:井上円了
棟あるを知らず。実に美を尽くせりというべし。また会堂のほかに、停車場内および郵便
局内をはじめとし、市街いたるところにヤソ像を安置し、その前を来往するもの貴賤を問....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
て出てくださったわけ。――労や多謝しなければならないが、どういうものか朝日の出版
局内では、氏を愛称するに「風」というニック・ネームをもって送迎している。この人の....