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局地
「局地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
局地の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「坑夫」より 著者:夏目漱石
滅の第一着なら、この境界《きょうがい》は自滅の――第何着か知らないが、とにかく終
局地を去る事遠からざる停車場《ステーション》である。自分は初さんに置いて行かれた....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
ある。 だがしかし、如何に自然を背にしてもまた自然を前にしても、要するに人は結
局地球の上に立っているに過ぎない事において変りはない。所詮人間は地球を脱出する事....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
いうわけだ。併し海外に居留する日本人の動きなどは、尊重すべきものではない。現地や
局地に眼がくれて、それに植民地根性丸出しが多いから、一般社会的な問題にすべき現象....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
併し海外に居留する日本人の動きなどは、××××××××すべきものではない。現地や
局地に眼がくれて、それに植民地根性丸出しが多いから、一般社会的な問題にすべき現象....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
る形勢を前提として始めて起こり来るべきことである。小人数の仲間にのみ行なわれ、一
局地以外に伝播する見込みのない時代にたとい木版とはいいながらも、とにかく書籍の刊....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
ゆる騰貴は、資本の蓄積とより以上の増加に好都合であり、従っておそらくはたぶん、結
局地代の増加に導くであろう。
(註)一一二、一一三頁。
(一四八)地代騰貴の....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
起るおそれのある小作争議をば体よく抑えて、大きくしないうちに揉み消しにして――結
局地主ば安全にさせて置こうとするための法律だ。ところが、一寸見がいいために、何も....
「鮎の名所」より 著者:北大路魯山人
価値がない。 あゆは土地土地で自慢するが、それは獲りたてを口に入れるからで、結
局地元がいちばんうまい。すべて小型なほどよい。 岐阜人もなかなか自慢らしいが、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、毎日、大軍の魔のこだまが山谷にくり返された。 だが、血を見る場所は、いつも一
局地にかぎられていた。麓の柵の一方道しか、攻め口はないのである。 そこの守備が....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、後醍醐の隠岐脱出や、また船上山の合戦などからみれば、比較にならないほど小さい一
局地の騒ぎであったにかかわらず、その詳細までがよく後世に残されたわけなのだった。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
るほど、金剛千早ではめざましい善戦をした者かもしれません。けれどあれは自領の一小
局地の戦い」 「む」 「ここの大局では、戦場の規模、戦いのかけひき、雲泥のちがい....
「寺田先生の追憶」より 著者:中谷宇吉郎
。 この研究はその後、理研でT君があとを引き受けてずっと続けることになった。結
局地球磁気の原因は分らなかったが、或る種の金属結晶体に縦に熱を流すと、それと直角....
「地球の円い話」より 著者:中谷宇吉郎
球形である」という返事をされるであろう。 こうなると話に切りがなくなるので、結
局地球の形はどんなものかどころではなく、地球の形というのは何を指すのかも一般の素....