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「居中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

居中の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
小泉佑一殿(昌一ノ実弟) 豊島区千早町二ノ一七 朝永良夫殿(甥) 同居中 永田徹郎殿 香川県観音寺海軍航空基地気付 ウ三三八士官室 永田....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
二戸前もあって、喫驚する様な立派な住居に魂消ることであろう。斯く云う彼も、東京住居中は、昼飯時に掃除に来たと云っては叱り、門前に肥桶を並べたと云っては怒鳴ったり....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
人ではなかった。しかし書巻を尊崇して、提挈をその中に求めていたことを思えば、留守居中|稀有の人物であったのを知ることが出来る。貞固は留守居に任ぜられた日に、家に....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
相談のうえ書状を発している。されば実隆と大内家との間を親密ならしめたのは、宗祇の居中周旋によるものだとも考え得られるのである。実隆のために金策の秘計をめぐらした....
おせん」より 著者:邦枝完二
て幕を引いたんだが、そりゃおめえ、ここでおれが話をしてるようなもんじゃァねえ、芝居中がひっくり返るような大騒ぎだ。――そのうちに頭取が駆け着ける、弟子達が集まる....
小説 円朝」より 著者:正岡容
は「魂ぬけて」いそいそというのが本音だったろう、全く誇張でなしに小圓太は圓生の住居中をフワフワフワフワ他愛なく飛んで歩いていた。 やがて日が暮れかけてきた。 ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
しくできた一個のニキビを疣のように気にしながら。 すると。 何か目算が立って居中悠々としているもののごとく、天堂一角が朗吟|口調で、 「――山雨将にいたらん....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は横耳で、昨夜のてんまつを、一家臣から聞いていたのだった。が、これ一つでなく、蟄居中の高氏については、日頃もあまり聞きたがらない風があった。 「なお、怖れいりま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
にわれた直後で、彼の死などは、一片の枯葉とも見る者はない。 同年の十月。 蟄居中の足利|直義――頭を剃って恵源といっていた直義は――とつぜん京都から姿を消し....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
な用意をもってしたつもりである。ただあの中に出てくる阿部麻鳥――崇徳がここに御幽居中の一夜、横笛をたずさえて来て、その幽愁をお慰めしたという一人物は――土地の口....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
された。松江中学ではこんな問題が起こったのは校史にないことだったから先輩が大いに居中調停に努められた。いよいよ最後の審判が生徒監で開かれた。先生方がずらりと並ん....