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居住
「居住〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
居住の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
私の妻のドッペルゲンゲルと申さなくてはなりません。私は当区――町――丁目――番地
居住、佐々木信一郎《ささきしんいちろう》と申すものでございます。年齢は三十五歳、....
「星座」より 著者:有島武郎
。
それでもおせいは何んと答えようもなかった。ようやくのことで唾を呑みこんで、
居住まいをなおしながら下を向いた。
「いや、こりゃ私がいちゃかえって御相談がまと....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
かも力を籠《こ》めたる声にて謂えり。 婦人はあわただしく蹶《は》ね起きて、急に
居住まいを繕《つくろ》いながら、 「はい」と答うる歯の音も合わず、そのまま土に頭....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
その惨の甚しいものがあるからであろう。 天災地変の禍害というも、これが単に財産
居住を失うに止まるか、もしくはその身一身を処決して済むものであるならば、その悲惨....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
り。お納戸の絹セルに、ざっくり、山繭縮緬の縞の羽織を引掛けて、帯の弛い、無造作な
居住居は、直ぐに立膝にもなり兼ねないよう。横に飾った箪笥の前なる、鏡台の鏡の裏へ....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
そして今はただ一色の白さに雪でおおわれている。そして雲が空を動くたびごとに、山は
居住まいを直したかのように姿を変える。君は久しぶりで近々とその山をながめるともう....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
かかわらず、持って生まれた趣味性の嗜好は、君も知るごとく僕にはどうしても無趣味な
居住はできないのだ。恋する人は、理の許す許さぬにかかわらず、物のあるなしにかかわ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
そんなに出して買いたくなし。都合によれば、はなれをのこして本屋だけを買い、家族の
居住を確保しようと方針を定めた。 ◯ヤミ屋と華僑とが街を賑かにして賑からしくやっ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
けば、もうすこし事態は明瞭度を加えるだろうと思う」 重力平衡圏 われらの
居住区は、完全な防音装置が施されており、また換気装置は理想的なもので、充分軟くさ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
兜を体につける必要はなく、飛行服だけでよいのだ。だから初期の成層圏機にくらべて、
居住はたいへん楽であった。
居住が楽であるということは、偵察任務にしろ、操縦にしろ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
端を記すこと爾り。 淺野正恭 霊界通信――即ち霊媒の口を通じ或は手を通じて霊界
居住者が現界の我々に寄せる通信、例を挙ぐれば Gerldine Cummins ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
だけ一瞥すれば、それが何者の通信であるかが、はっきり判るようになった。 『他界の
居住者中には、直接私の手を使うことができず、レクタアと称する霊をして、代筆せしむ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
と入り、「あい、御免なさいまし。」 「はい、光来なさいまし、何ぞ御用。と得右衛門
居住い直して挨拶すれば、女房も鬢のほつれ毛掻き上げつつ静まりて控えたり。銀平は八....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
術なり。インド・コロンボ港、アラビア・アデン港におけるがごとし。この地、黒奴多く
居住す。その港口に一大巨巌の波心に突起せるあり。わが小笠原父島の港口に似たり。こ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
期間が長きに及べば、独立は隷属に転化することを知らねばならぬのであります。日本に
居住するものに対し日本の裁判権の及ばざることは、一種の治外法権であって、完全なる....