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居住地
「居住地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
居住地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
、とうてい金田君のごとき成功は得られんのである。いな社会は遠からずして君を人間の
居住地以外に放逐するであろう。文明中学の退校どころではない。
かように考えて面....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
途中でも、銭湯の中でも妙な放神状態で両手を動かして地拍子の取り通しであった。氏の
居住地薬院附近では、これが名物だったので、道で遊んでいる子供等までも氏が来ると、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
さなかった。 「ここには大勢僕等がいて、いろいろと便宜があるんだから、ここを君の
居住地ときめて置いて、まずカルト・ディダンティテを貰って、それからどこへでも行く....
「生きるための協力者」より 著者:宮本百合子
置されて八ヵ月までつとめます。産前二ヵ月、産後二ヵ月、有給休暇をとります。そして
居住地域の産院、母子健康相談所が、若い母と子との健康のために助力します。これは、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たしました。 七月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(土畑鉱山従業員
居住地の写真絵はがき)〕 こんな山の景色は、暑い蝉の声を思いおこさせますね。富....
「帰京記」より 著者:豊島与志雄
になってきた。或は下町の方全焼、或は三越に火災、或は関東地方全滅など、そして私の
居住地本郷千駄木町付近についても、或は本郷区全焼、或は帝大に火災、或は砲兵工廠無....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ぼ》や瓶《びん》を結論する。羊皮紙の上の爪跡《つめあと》で、ユーデンガスのユダヤ
居住地とゲットーのユダヤ
居住地との差を見て取る。今残っているもののうちに、かつて....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
然しこの汚水浄化系統の地区は全市から見れば僅少なもので、大部分の地区、殊に支那人
居住地区では、汚水は馬桶《モードン》から舟に移され、舟で田舎へ運ばれ、肥料として....
「ゴルフと「悪い仲間」」より 著者:坂口安吾
小林秀雄、今日出海両君とゴルフ対戦のことで話があった。両君側の意見ではコースは両
居住地の中間ぐらいのところに定めたい由。これには賛成。次にハンディが欲しい由。こ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ぼてんの実が熟する季節だけである。しかし彼らはこれを探すためには、時にその通常の
居住地から遠くまで旅行しなければならない。他の場所で、彼は、土人はしばしば食物な....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
を記している倭姫世記という本は信用ができない本だそうだ。 この親分に限って生国
居住地がハッキリしている。五十鈴川上のギャングなのである。ところが当時の他の親分....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の起り易い沼沢地帯でもあって毒虫猛獣の害も多く、それに比して山岳地帯の盆地の方が
居住地としての安全率が高かったのであろう。そこには先住民たる貝塚人種の居住もなく....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
にあるとき、且つ又急速なる資本主義の発展に伴う「地主のブルジョワ化」、従って都市
居住地主――不在地主が、その典型たらんとしつつあるとき、この争議こそ重大な意義を....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
緊張しなければならない、というものでもなかろう。 シャスタへ行くには、私たちの
居住地、桑港から、オレゴンへと北向する南太平洋鉄道の便を借りるのである。汽車はサ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
今北国で活動している越前万歳は自らショウモンジといっている(『今立郡誌』)。その
居住地は今立郡|味真野村で、偶然かは知らぬが尾張の院内万歳の根源地も西春日井郡|....