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居坐る
「居坐る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
居坐るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
した姉と葉子との対峙であった。もちろん一家の主婦が亡くなったあとへ来て、茶の室に
居坐るほどのものが、好意だけでそうするものとはきまっていなかった。放心していると....
「今日の読者の性格」より 著者:宮本百合子
い若き可能性の浪費と頽廃が閃めいていることだろう。作家が現実に居直ることと常識に
居坐ることとの差は必ず読者の在りようを作家にとって内在的に変えるばかりでなく、照....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
転じたものでも、与えられた社会の秩序を一寸攪拌しただけで結局はその秩序にそのまま
居坐るような文学もあるが、之は所謂ユーモア文学ではあっても(併しユーモアはもっと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れない、下手な講釈師のやる荒柳美談ではないが、彳《たたず》むな、立つな、歩むな、
居坐るな、というところが即ち農民の立場なのです」 「なるほど、そうなりますと、い....
「ワーニャ伯父さん」より 著者:神西清
りなのかね。 ワーニャ (ヒューと口笛を吹いて)百年ぐらいね。やっこさん、ここに
居坐る肚なのさ。 マリーナ 現に今だっても、サモワールはもう二時間もこうしてある....
「三国志」より 著者:吉川英治
いではないか。――しかるに玄徳が、半箭の功もなき匹夫の分際をもって、徐州の太守に
居坐るなどとは、言語道断な沙汰だ」 曹操は、いずれ自分のものと、将来の勘定に入....