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「居士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

居士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
報恩記」より 著者:芥川竜之介
そんすけざえもん》の手代《てだい》の一人も、確か甚内と名乗っていました。また利休居士《りきゅうこじ》の珍重《ちんちょう》していた「赤がしら」と称える水さしも、そ....
或る女」より 著者:有島武郎
じょう》」という文芸雑誌だの、春雨《しゅんう》の「無花果《いちじく》」だの、兆民居士《ちょうみんこじ》の「一|年有半《ねんゆうはん》」だのという新刊の書物も散ら....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。あんな善人に、天はなぜ寿命をかさないのかと、私は恨めしく思った。戒名は佑光良円居士。 ◯私の病体は、一応落着いていたように見え、四月にちょっと失敗して赤いもの....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
を言いそうなのが優※玉、左に一匣を捧げたのは善哉童子。この両側左右の背後に、浄名居士と、仏陀波利が一は払子を振り、一は錫杖に一軸を結んだのを肩にかつぐように杖い....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
風の……」 半ば聞いて頷いた。ここで主人の云ったのは、それは浮島禅師、また桃園居士などと呼ばれる、三島沼津を掛けた高持の隠居で。……何不足のない身の上とて、諸....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
て、 「戒名、」 と口が利ける。 「何、何んというんです。」 「四角院円々三角居士と、」 いいながら土手に胸をつけて、袖を草に、太脛のあたりまで、友染を敷乱....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ざん》、由利滴水、橋本峩山、新井日薩、七里恒順、などという人々がおった。それから居士として島田蕃根だの、大内|青巒《せいらん》だの、鳥尾得庵だのみな仏教の側の人....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
』の価値をほぼ了解してツルゲーネフを知り、かつ二葉亭の訳文の妙を確認したは忍月|居士の批評が与かって大に力があった。 続いて『都之花』の発刊と共に『めぐりあい....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
誠に結構な時勢である。が、坪内君が『桐一葉』を書いた時は団十郎が羅馬法王で、桜痴居士が大宰相で、黙阿弥劇が憲法となってる大専制国であった。この間に立って論難批評....
四十年前」より 著者:内田魯庵
の途に上った。その花々しい神速なる行動は真に政治小説中の快心の一節で、当時の学堂居士の人気は伊公の悪辣なるクーデター劇の花形役者として満都の若い血を沸かさしたも....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
は右の信念の下に党の運営の為東奔西走しつつあるのであるが、よく人は私を「まあまあ居士」だとか「優柔不断」だとか「小心」だとか「消極的」だとか、いろいろ批評されて....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
涙がぽろぽろこぼれてくるのをどうしようもなかった。 九、野人で通す“マア・マア”居士 私の社会党書記長は二十三年以来であるからもう九年になる。なか一回、一年だ....
松の操美人の生埋」より 著者:宇田川文海
居士は東京に生れ東京に長ちたる者なり。僅に人事を解せしより、市川團十郎氏の演劇と....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
墓は建札も示している通り、震災の火事にもほろびなかった。赤い提灯や蝋燭や教覚速善居士の額も大体昔の通りである。尤も今は墓の石を欠かれない用心のしてあるばかりでは....
魯迅さん」より 著者:内山完造
人になるとよく人の首を切るが、失脚するとスグにお寺にはいって南無阿弥陀仏を唱えて居士になる、ということをいうたことをとりあげて、書いて呉れたものらしいですが、こ....