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居抜き
「居抜き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
居抜きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んわん》の調度までが、一通り調《ととの》うて、板についているのは、前にいた人のを
居抜きで譲り受けたのか、そうでなければ、お勝手道具一式をそのまま、あたり近所から....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しゅ》の光悦屋敷というのをお求めになりました。あれを地面、家屋敷ぐるみ、そっくり
居抜きでお引取りになって、御家来方と一緒にお住いでございます、と明瞭に答えてくれ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
る。話をして見ると、商品、竈、製造道具、配達小車、職人、小僧、女中、といっさいを
居抜きのまま金七百円で譲ろうという。 さてその金策であったが、幸い同郷の友人望....
「復活祭」より 著者:久生十蘭
。 川田は開戦直前の十一月、エレベーター付五階建の「三笠」を、食器、家具一式、
居抜きのままただの二千五百ドルでさらりと売りわたし、最後の竜田丸でさっさと日本へ....
「ロウモン街の自殺ホテル」より 著者:牧逸馬
いう、取り沙汰だ。 隣家の支那人骨董商リイ・ハン・フウは、事実、値段によっては
居抜きでホテルを買ってもいいと、価額の相談まで持ちかけて来たが、女将は、一言の下....
「烏恵寿毛」より 著者:佐藤垢石
とう、大井町の鮫洲の近くで一軒家を見つけた。京浜国道に沿ったところに、小料理屋が
居抜きのままで譲るという。 茶碗、小鉢、椅子、卓子までつけて、金百円でよろしい....