居然[語句情報] » 居然

「居然〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

居然の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
消尽して 些子も無し、 受けず 人間の物色の侵すを。 これより帝|優游自適、居然として一頭陀なり。九年|史彬死し、程済猶従う。帝詩を善くしたもう。嘗て賦した....
王成」より 著者:田中貢太郎
婆はその金で王成にいいつけて三百|畝の良田を買わせ、屋を建て道具を作らしたので、居然たる世家となった。老婆は朝早く起きて王成に農業の監督をさし、細君に機織の監督....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
下の歯など大方揃っていた。加之此時は彼の資産なども、末次平蔵と伯仲の間にあって、居然たる九州の富豪であった。従って官民上下からも多大の尊敬を払われていたが、時の....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
れてある。それにもう一つ、巨大の像――支那服を纒った老人の、巨大の像が室の口に、居然と置かれてあるのであった。 十五 私はその像を見ているうち....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
りては、全く開明の主義を度外に放棄して、純然たる亜細亜《アジア》洲の旧慣に従い、居然《きょぜん》自得《じとく》して眼中また西洋なきが如くなるの一事なり。元来西洋....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
あるも、また規模の遠大なるの長所あり。これ、あたかも黄河の悠然として流れ、泰山の居然として動かざるがごとし。わが国の山河はしからず。山は小にして危立し、川は狭く....