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「居辛い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

居辛いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仮装人物」より 著者:徳田秋声
方親しみも加わったわけだが、その反面に双方が倦怠を感じたのも事実で、終いには何か居辛いような気持もしたほど、周囲の雰囲気に暗い雲が低迷していることも看逃せないの....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
より仕方がないけれど、これも私の柄にはあわない。今日で三日になるけれど、何となく居辛い。ここの雨戸の開閉がむずかしいように、何とも不馴れなことばかりなり。 己....
小さき家の生活」より 著者:宮本百合子
私共は、もう夏になり、暑い戸外を二人で、空屋から空屋と探して歩いては、失望して、居辛いわが家に帰り帰りした。 「なに、見つかるものかね。Aさんにその気がないもの....
俗臭」より 著者:織田作之助
三郎の家で女中を雇ったが、直ぐ暇をとった。彼女の様な働き者の主婦の下ではかえって居辛いのだ。女中は暇をとる時、こゝの奥さんは何が楽しみで生きているのかと泣いた。....