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「屋上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

屋上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
都合のよい東京から火星旅行に出発しようというので持ってきたものであった。研究所の屋上に仮建物を作り、組立ても完成し、試験もだいたいすんだので、あとはクリスマスを....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
さるにても卑怯なの、は、は、は、梅干で朝の茶まいれ、さらばじゃ。) ばっと屋上を飛ぶ音がした。 フッと見ると、夜が白んで、浅葱になった向うの蚊帳へ、大き....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ワッと上ってきたのを見ると、 「やッ」 と身を翻してそこに開いていた窓を破って屋上へ逃げた。 「それ、逃がすなッ」 一同はつづいて、屋上に飛び出した。痣蟹は....
海底大陸」より 著者:海野十三
え。もちろん、ていちょうなことばでもってな」 無電係はただちに電波を汽船会社の屋上から発射した。フランス汽船ルゾン号は、まもなく応答してきた。 「本船は予定し....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ると、一つの妙な建物があった。それはかさが開いた松茸みたいな建物だった。もっとも屋上はたいらであった。 その屋上へでると、そこにはかわいいヘリコプターがあった....
金属人間」より 著者:海野十三
の洪水《こうずい》だ。それに消防隊が応援にかけつける。 選抜隊が百名、いよいよ屋上へ通じている階段をのぼって、塔のもっとも下の遊歩場《ゆうほじょう》へ姿をあら....
火星探険」より 著者:海野十三
塔とはいうものの、たった三階しかなく、各階とも部屋の広さは五メートル平方ぐらい、屋上が展望台になって居て、柱に例の赤三角のついた旗がひるがえっていた。見渡すかぎ....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
とき、爆弾の音を聞きながら、彼は、なにかこう、男性的な快感を覚えた。 「そうだ。屋上へ上って、一つ、戸外の様子を見てやれ」 こういう山の上の建物だから、よもや....
怪塔王」より 著者:海野十三
げもかたちもなかったというのも、この怪塔が地面の下におりてしまったためです。塔の屋上は砂原を帽子にしてかぶったような有様になっています。ですから塔の頂上が地面の....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
はペンキがべたべたついている刷毛であった。 「おや」 と思って上を見ると、塔の屋上にたてた檣によじのぼって、ペンキ塗をやっていた中国人らしいペンキ工が、その刷....
」より 著者:池谷信三郎
さえ、もう彼には実感がなかった。 2 夜が都会を包んでいた。新聞社の屋上庭園には、夜風が葬式のように吹いていた。一つの黒い人影が、ぼんやりと欄干から....
不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
あるが、まアざッとそういうような話で、その刻限は恰かもその向うに見ゆる学士会院の屋上に聳えている時計台の時計が二時を報ずる所謂丑満刻で、こういうことは東西その軌....
妖怪学」より 著者:井上円了
、二、三の例を挙ぐれば、夜中不時に起きて家を一周し、また廐に至りて馬に乗り、また屋上にのぼりて仕事をなしながら自らこれを知らず。また、かつて人あり。夜中、一友来....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
ろう。 十四 坊主小屋 四時下山し、殺生小屋を過ぎ、二十分で坊主小屋、屋上には、開山の播隆上人の碑、それを見越して上は、先きに吾々の踏まえていた大槍、....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ン氏に面会す。午後、知友を訪いて告別し、プレーン氏の案内にて、市中の石造七階館の屋上に上り、全市を一瞰し、つぎにイネルニー氏を訪問して、氏とともに市庁の内部を一....