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屋内
「屋内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屋内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
一物裡に一物を庶幾《しょき》し来れるにあらざらんや。庭辺一片の食なし。かりに彼を
屋内に招かば、狂弟の虐殺するところとならんのみ。我れの有するものただ一編の文章の....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
いなかった。博士はいよいよ不在であることにきまった。僕はまんまと、窓をまたいで、
屋内にしのびこむことができた。森閑とした
屋内を、床をふみしめ、一歩一歩博士の部屋....
「ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
伸縮がことに著しいのです。犯人一平は、これに目をつけたのでした。二つの銅の接点は
屋内に入ってピストルの引金のところと電灯線に繋っていました。昼間はこの接点がかな....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
なく直ちに現場附近の捜査を命じたのだった。警官隊はキャバレー・エトワールの屋外と
屋内、それから痣蟹の逃げこんだ隠れ柱との三方に分れて、懸命の大捜査を始めたのだっ....
「海底都市」より 著者:海野十三
、生活に必要な設備をしたり、町を美しく装飾したり、各工場や商店や住宅や劇場などの
屋内をそれぞれ十分に飾りたて、道具を置くのに、更に一週間かかって遂に出来上ったん....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
にはいると――彼だけが知っている暗号錠の動かし方によって、彼はこの戸じまり厳重な
屋内へはいることが出来るのであった――忠実なばあや関さんが起きて来て出迎えた。午....
「金属人間」より 著者:海野十三
び出していった。玄関をあける音、それから客と小杉との対話が、客にはわからない秘密
屋内電話の線をつたわって、蜂矢のところへ聞こえてくる。 それを聞いていると、怪....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
が並んでおり、飛行服をつけた者がしきりに通っている。これは忍谷基地の地上指揮所の
屋内である。 当番の電信兵の顔の右半分が、画面の端にあらわれているが、それが何....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
支柱に衝突し、轟然たる音響とともに、とうとうその半壊家屋を潰してしまった。そこで
屋内へ避けた六条少尉は、不運というか細心の注意を缺いていたというか、その下敷とな....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
どの兄哥に向って、べらぼうめ! 三十 その悪戯といったらない、長
屋内は言うに及ばず、横町裏町まで刎ね廻って、片時の間も手足を静としてはいないから....
「『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
かよひも思ひがけねば、いと心|細けれ、北殿こそ聞き給へや」とあるには、半蔀几帳の
屋内より出でて、忽ち築地、透垣の外を瞥見する心地する。華かな王朝という織物の裏が....
「取舵」より 著者:泉鏡花
の命を拾いしなり。この老いて盲なる活大権現は何者ぞ。渠はその壮時において加賀の銭
屋内閣が海軍の雄将として、北海の全権を掌握したりし磁石の又五郎なりけり。....
「画室談義」より 著者:上村松園
ことがあります。 軒下の外縁を彼女らが無断占拠するのはよいとして、それによって
屋内の主人である私が時々おびやかされ制作のさまたげをされるのは、 「困った悪戯も....
「不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
あるが、其処には何等かの意味に於いて、何等かの怪が必ず潜んでいる。よく屋外よりも
屋内が淋しいものだというが、荒廃に帰した宮殿の長廊下など、その周囲の事情から壁や....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
は樹木を結び、その上に土を載せ、一見塚のごとき形をなす。頂上に煙出しの口を開く。
屋内は床を張らず、木の枝を敷くのみ。中央に地炉ありて、自在鍵を用う。石をもって椅....