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屋島
「屋島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屋島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「季節の植物帳」より 著者:佐左木俊郎
て来るからです。 ○ 衰滅の美――という言葉があります。私達は、
屋島《やしま》の戦いに敗れた平家の話や、腺病質《せんびょうしつ》の弱々しい少女が....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。美少年にも化ける、大入道にも化ける。あるときには立派な大名行列を見せる。源平|
屋島《やしま》の合戦をみせる。こういう神通力《じんつうりき》をもっている狐である....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
忠がこんなときに逃げないのは無智の耻を耻じているので犬死だと云っている。義経が、
屋島で弱弓を耻じたのも、無智の耻で、武将たるものはそんな事を耻ずるに当らないと云....
「春寒」より 著者:寺田寅彦
オラーフ・トリーグヴェスソンが武運つたなく最後を遂げる船戦の条は、なんとなく
屋島や壇の浦の戦に似通っていた。王の御座船「長蛇」のまわりには敵の小船が蝗のごと....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
古
屋島という名は昔の武者にでもありそうだし、明治維新後の顕官《けんかん》の姓名にも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りました。 八月十九日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 藤島武二筆「
屋島山上の展望朝霧」(一)、梅原龍三郎筆「朝の仙酔島」(二)の絵はがき)〕 (....
「雪のシベリア」より 著者:黒島伝治
よっている牛や豚を突き殺して、面白がっていた、鼻の下に、ちょんびり髭を置いている
屋島という男があった。 「こういうこた、内地へ帰っちゃとても出来ないからね。――....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
め『国民の友』へ掲載した「蝴蝶」は、いろいろの意味で評判が高かったのだ。 源平
屋島の戦いに、御座船《ござぶね》をはじめ、兵船もその他も海に沈みはてたとき、やん....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
いではないか。もう少し話相手していてほしい」 折も折とて京橋の東袂近き所にて、
屋島の謡曲の声。それぞ源之丞のおとずれとお綾の心はそちらにも取られた。 母親の....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
として又倒る。) 玉虫 はて、騒ぐまい。お身にはまだ云い聞かすことがある。過ぎし
屋島のたたかいに、風流を好む平家の殿ばらは、船に扇のまとを立てさせ、官女あまたあ....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
長門本『平家物語』に、 義盛が申しけるは、如何に和殿は何処へとてましますぞ、
屋島の城は追落して焼き払ひたるぞ。大臣殿は生捕られ、左衛門尉殿は討死、新中納言・....
「天草の春」より 著者:長谷健
てた島原半島が、指呼の間に望まれる。右手の沖合に、瀬戸内海航行の時見覚えのある、
屋島に似た、下手な粘土細工の文鎮をおいたような島がある。湯島という島だが談合島の....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
我国の冥府の神である伊弉冊尊がこの地に祀られてから、一段とその関係が深くなった。
屋島の戦場から脱れた平維盛が、二十七歳の壮齢を以て熊野から入水したのも、また補陀....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
讃岐の国は香川県であります。昔から高松城や栗林公園で名高い所。源平の戦いで有名な
屋島も、金毘羅様の名で船乗に知られている琴平神社も、同じ讃岐の名所であります。で....
「山の人生」より 著者:柳田国男
仙人になったのだという人が、東北の各地には住んでいた。もちろん義経の事蹟、ことに
屋島・壇の浦・高館等、『義経記』や『盛衰記』に書いてあることを、あの書をそらで読....