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「屋数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

屋数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
り》の材料になる。主人が家来に殺された上に、その家に相続人が無いとすれば、福田の屋数は当然滅亡である。この一件を秘《かく》して置いて、どこからか急養子を迎えて、....
この夏」より 著者:宮本百合子
ているのだ。彼女は、私より少し年上なだけ、少し早く眼を醒ます。私は眠い、眠い。部屋数がないから、彼女は早く起きても自分だけ自由な行動はとれない、そのうちに眠って....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
驚く姿を喜んだ。 私の家は、子供四人に、女中が三人、乳母と両親の家族であり、部屋数も随分あったけれど、古びていて何かと不便であったので、大規模に改築することを....
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
り入れ方はむやみ連中に出あう。 荒川と言う其流れについて下って、高瀬とか言った宿屋数軒、外湯一棟と言う処も見て、湯沢温泉へ出た。そこで一軒、山の流れの行きどまり....
源氏物語」より 著者:紫式部
であるからもっともなことであると見えた。女房たちの部屋の配置、こまごまと分けて部屋数の多くできていることなどが新邸の建築のすぐれた点である。五、六日して中宮が御....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
るのが二人いた。 私は始め学校の近くのこの辺でたった一軒の下宿屋へ住んだが、部屋数がいくつもないので、同宿だ。このへんに海外|殖民の実習的の学校があって、東北....
水鳥亭」より 著者:坂口安吾
亮作もこの別荘へ一度だけ招待されたことがあった。なるほど当座しのぎの安普請で、部屋数は四間しかなかった。 鶏小屋が二つあった。大きい小屋に二三十羽の鶏が飼われ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
れないが、実際維持の出来る下宿屋はその一割に当らない。現に我々が取引している下宿屋数十軒を持っているが、我が開業以来五ヶ年ばかり、変らずに同じ人が営業をつづけて....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
インの場合 第十四章 家屋に対する租税 (七二)同様に家屋に対する租税は、家屋数が急速に減少され得ないために、地主の負担する傾向となる (七三)建築物家賃と....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
せて歩いて行った。廊下が左へ曲がった外れに、離座敷が立っていた。藁葺き屋根の、部屋数三間ほどの、古びた建物で、静けさを好む客などのために建てたものらしかった。離....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
通常以上に多産的となるとすれば、または通常以上に多数の結婚が行われるとすれば、家屋数を同一と仮定すれば、小屋一軒当りに五、六人ではなく七、八人が住まなければなら....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
妹さんが二人、皆きれいな方でしたが、やはり来ていられます。大勢の家族ですから、部屋数はあっても、食事の時などなかなかの騒ぎです。下宿していた次兄も大抵来ていられ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
は五人に過ぎず。さらに旧教徒の資産家のみを埋葬せる墓地に至るに、数十間にわたる長屋数棟連立し、その棟下に墳墓を設くるはまた奇観なり。あたかも兵営もしくは学校の寄....
私本太平記」より 著者:吉川英治
前年の飢饉には、供御の物も減ぜられ、吏を督して、米価や酒の値上りを正し、施粥小屋数十ヵ所を辻々に設けて、飢民を救わせ給うたとも説く。 また、天皇親政このかた....
黒田如水」より 著者:吉川英治
畳、北三十二畳、南三十二畳、次八畳、東二十畳、次八畳、控え三畳、等々たくさんな部屋数に仕切り、欄間や壁障はすべて総漆、襖には、狩野永徳そのほか当代の巨匠が筆をそ....