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「屋敷内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

屋敷内の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の執念の残っていそうな櫛やかんざしのたぐいも拾い出されなかった。小幡の発議で更に屋敷内の井戸をさらわせたが、深い井戸の底からは赤い泥鰌が一匹浮び出て大勢を珍らし....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
って踊ったもので、中にはすこぶる巧みに踊るのがあった。かれらは門口で踊るのみか、屋敷内へも呼び入れられて、いろいろの芸を演じた。鞠を投げて獅子の玉取りなどを演ず....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
、下男のひとりがこういう秘密を主人夫婦にささやいた。 その下男は夜半に一度ずつ屋敷内を見まわるのが役目で、師走の月の冴えた夜にいつもの通り見まわって歩くと、裏....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
役にたたない。仕掛が故障となっているためだった。だから四少年はまず無事のうちに、屋敷内に送り込まれたのである。もっとも、少年たちはそういう事情について全く気がつ....
転機」より 著者:伊藤野枝
足どりで畑の間を歩きまわっている。木立で囲まれてこの青々とした広い菜圃を前にした屋敷内の様子は、どことなく、のびのびした感じを持たせるけれど、木立の外は、正面も....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
った。それを見送って、お銀は内へはいったが、せがれはまだ帰らなかった。筋むこうの屋敷内に高く聳えている大銀杏の葉の時々落ちる音が寂しく聞こえるばかりで、夜露のお....
鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
て、蜂を飼え、鶏を飼え、牛を飼え、駱駝を飼えとさえいうのだ。あとで果して仲密君の屋敷内に群鶏が雑居して庭じゅうを飛び廻り、地面の上に敷かれた美しい錦の若葉を無残....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
えも広いので、裏のあき地一円を畑にしていろいろの野菜を作っているが、それは自分の屋敷内の食料ばかりでなく、一種の内職のようにして近所の商人にも払い下げている。な....
石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
果、司法主任は蜂須賀巡査の発見した例の足跡の調査に移った。 まず勝手門を開けて屋敷内へ這入る。五間程隔って正面に台所口がある。左は折曲った石塀の内側。右は宏い....
」より 著者:岡本綺堂
次郎が家督を相続していたが、まだ若年で去年ようよう番入りをしたばかりであるから、屋敷内のことはやはり祖父が支配していたのである。小身ではあるが、屋敷には中間二人....
魚妖」より 著者:岡本綺堂
はからって、わざと後れて顔を出したのであった。彼の父は伊勢の亀山藩の家臣で下谷の屋敷内に住んでいたが、先月の廿二日に七十二歳の長寿で死んだ。彼はその次男で、遠い....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
まった。それを見送って、お銀は内へはいったが、せがれはまだ帰らなかった。筋向うの屋敷内に高くそびえている大銀杏の葉の時どき落ちる音が寂しくきこえるばかりで、夜露....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
安が隠したその他の分も、ついに発見されぬのであった。 「高田殿は乱行、若き男子を屋敷内に引入れて、寵衰えると切殺し、井戸の中に死骸を捨てられるよ」 そういう風....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
面を被って踊ったもので、中には頗る巧みに踊るのがあった。彼らは門口で踊るのみか、屋敷内へも呼び入れられて、色々の芸を演じた。球を投げて獅子の玉取などを演ずるのは....
」より 著者:岡本かの子
うも手に負えんな。 ――何ももてなしがない。これでも食うて見るか。この向うの御用屋敷内の御薬園で出来た甘藷だ。 ――これが評判のさつま芋というものか。町方では毒....