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屋敷地
「屋敷地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屋敷地の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
府外に別荘地をつかわすから、場所を望め」と言った。又七郎は益城《ましき》小池村に
屋敷地をもらった。その背後が藪山《やぶやま》である。「藪山もつかわそうか」と、光....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
草が緑を保って、半ば黄に、半ば枯々としたのもある。私達が学校のあるあたりから士族
屋敷地へかけては水に乏しいので、到るところに細い流を導いてある。その水は学校の門....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
う地所の譲り渡しとは、旧本陣屋敷裏の地続きにあたる竹藪の一部と、青山家所有のある
屋敷地二|畝六|歩とを隣家の伊之助に売却したのをさす。藪五両、地所二十五両である....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、何という殿様――何様のお屋敷とたずねられては一方《ひとかた》ならず迷う。重代の
屋敷地ならば知らぬこと、ここへ来たのは昨年であり、御門には表札もなければ、誰もま....
「死者の書」より 著者:折口信夫
居ない。去年の草の立ち枯れたのと、今年生えて稍茎を立て初めたのとがまじりあって、
屋敷地から喰み出し、道の上までも延びて居る。 こんな家が――。 驚いたことは、そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とを、よく尋ねてみるとなるほどと思われることもあります。それは道庵先生のすぐ隣の
屋敷地面を買いつぶして、贅沢《ぜいたく》な普請《ふしん》をはじめたものがあるので....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
に思われたので、つい浪之助は訊きそびれてしまった。 こうして本郷の榊原様の、お
屋敷地辺りまでやって来た。 屋敷町は更けるに早く、ほとんど人の通りなどなく、家....