屍山血河[語句情報] » 屍山血河

「屍山血河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

屍山血河の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
のない感じはするけれども、表面見たところでは景気に変りはない、国民の一部が他国で屍山血河を越えているというような風情は少しも見えない、この点に於ては日本は幸福な....
丹下左膳」より 著者:林不忘
生き血の川も流れるだろう。 剣の林は立ち、乱闘の野はひらく。 そして! その屍山血河《しざんけっか》をへだてて、きわまりなき宿業は結ばれるふたつの冷刃が思い....
丹下左膳」より 著者:林不忘
け猿の茶壺を発見すべきこと。 一、柳生一刀流の赴くところ、江戸中の瓦をはがし、屍山血河を築くとも、必ずともに壺を入手すべし。 右|御意之趣《ぎょいのおもむき....
「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
どこまで死生の上に超越しているか。どこで砲煙弾雨以上の火花を散らし、白兵戦以上の屍山血河の間を悠遊しているか。……オット、脱線脱線……サテその次に……。 スポ....
三国志」より 著者:吉川英治
ていた頃、重さ九十|斤、長さ一丈八尺の蛇矛をふるって、黄巾賊の大軍中へ馳けこみ、屍山血河をつくって、半日の合戦に八百八|屍の死骸を積み、張飛のことを、八百八屍将....
三国志」より 著者:吉川英治
のなかではあったが、われ帰らんとする日、もしさえぎるものあれば、一々|殺戮して、屍山血河を渉っても帰るであろうと――曹丞相と語ってゆるされたことがある――いまそ....
三国志」より 著者:吉川英治
だ。燕人張飛がこれに待ち受けているのも知らずに」 ここでもまた、潰滅をうけて、屍山血河を作った。曹仁の身もすでに危うかったが、許※が取って返し、張飛と槍を合わ....
三国志」より 著者:吉川英治
禍いを魏へうつし、魏は禍いを転じて、蜀へ恩を売った。 三国間の戦いは、ただその屍山血河の天地ばかりでなく、今は外交の駈引きや人心の把握にも、虚々実々の智が火華....
三国志」より 著者:吉川英治
撃を捲き起してくる。 凄愴なる血の雲霧が、眼のとどくかぎりの山野にみなぎった。屍山血河。馬さえ敵の馬を咬んで闘い狂う。 蜀の損害も甚だしいが、魏の精兵もこの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
的につないで、守備構想をたてていたにちがいない。 しかしその要害も、攻防共に、屍山血河の激戦をくりかえしたあげく、水ノ手を断たれて、この閏二月一日落城を見てし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
そして、彼の姿が、千早のとりでへ帰ってきた日は、あの河内平野に沸いた物狂わしい屍山血河の勝どきとは異なって、寂かな青葉のうちから、よろこぶとも泣くともつかない....
黒田如水」より 著者:吉川英治
肉闘や、一団の武者と一団の武者との陣列的な搏撃など、いまやここの終局は悽愴極まる屍山血河を描いていた。 本丸から大手まではかなりの距離がある。それに勝手不案内....