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屍蝋
「屍蝋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屍蝋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
坐魚礁の上に失楽園の建物を建設してから、今月で恰度満三年になりますが、その間完全
屍蝋の研究が秘密に行われておりました。つまり、防腐法と皮鞣法、それからマルピギ氏....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
路ができたのは……まだ新しく、白人侵入当初だったろう。その犠牲者が、所々に完全な
屍蝋となっている。それに反して、グァラニー土人のは一つも見当らない。つまり、白人....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
が、やがて、
「ああ、そうでしたね。確か上川島で死んだシャヴィエル上人は、美しい
屍蝋になっていたのでした。なるほど、その腸丸と遺物筐とが、童子人形の右腕になって....
「書けない探偵小説」より 著者:夢野久作
ーがビックリして振返ってみると、それはレニンであった。莫斯科の十字路で硝子箱入の
屍蝋と化している筈の親友であった。 トロツキーは今|些しで気絶するところであっ....