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屏風岩
「屏風岩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屏風岩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
北緯百十三度一分、東経二十三度六分の地点において、楊《ヤン》博士はしずかに釣糸を垂れていた。 そこは嶮岨な
屏風岩の上であった。 前には、エメラルドを溶かしこんだようなひろびろとした赤湾....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
んどん下りました。上高地の紅葉は少し遅いようですが、それでも綺麗でしたし、唐沢の
屏風岩も雄大に見えました。徳本峠へ登る頃はまた空腹になりましたが、水で元気をつけ....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
すこと」 「そのはずさ。今日は榛名から相馬が嶽に上って、それから二ツ嶽に上って、
屏風岩の下まで来ると迎えの者に会ったんだ」 「そんなにお歩き遊ばしたの?」 「し....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
尾の谷へと白く走っている、御幣岳からずり下りに、梓川の方へと立て廻わす大岩壁は、
屏風岩とも、仙人岩とも言うそうで、削ったようなのが、大手をひろげて立ち塞がってい....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
っ張っている、南方霞岳に対しては、南穂高の鋭峰、東北、常念岳や蝶ヶ岳を邀うには、
屏風岩の連峰、北方の勁敵、槍ヶ岳や大天井との相撲には、北穂高東穂高の二峰がそれぞ....
「涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
識にすすんで行った。 それは実によく晴れわたった、穏な夏の夕だった。眼のまえの
屏風岩のギザギザした鋸歯のようなグラートのうえにはまだ、夕雲はかがやかに彩られて....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
人目を駭かすような岩の尖りは殆んど見られない。或は木曾駒の金懸の小屋又は甲斐駒の
屏風岩の小屋から上に露出しているような、恐ろしく大きな一枚岩の蟠りも少ないようで....