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屏風絵
「屏風絵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屏風絵の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
きっと光琳よりも、この友松を採るね。」と東野は、後ろの反対の壁にある干網の雄勁な
屏風絵の方を振り返った。
二つを比較するのに身体を逆に動かさねばならぬのが、印....
「昭和二年の二科会と美術院」より 著者:寺田寅彦
きない。できてもつまらない。 石井柏亭。 「牡丹」の絵は前景がちょっと日本画の
屏風絵のようであり遠景がいつもの石井さんの風景のような気がして、少しチグハグな変....
「屏風祭」より 著者:上村松園
は見積もらなければならないものもあるから、年たった一度、二日間の祇園祭では一枚の
屏風絵を縮図するのにやっとのことが多い。 私は毎年屏風祭が来るたびごとにのこの....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
くは取られていないのであって、自然観照をも人生観照をも、共に錦繍のように濃艶に、
屏風絵のごとく豪奢に、または絵巻物のようにあわれふかくしたものが、特に丹念に選び....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
あれ一つ見ても日本婦人の優美なる心性が窺われるとまで激賞した。ところが桃山時代の
屏風絵、岩佐又平などの写生画は勿論のこと、西川・菱川の早い頃の作を見ても、女はみ....
「偶言」より 著者:津田左右吉
え。『源氏』や『枕』や、今は殆ど遺っていないが当時の宮廷や貴族の調度に用いられた
屏風絵に現われている濃艶華麗な服装を。肉感的逸楽の気が沁み渡っていた浄土教の宗教....