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屑鉄
「屑鉄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屑鉄の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ごんごろ鐘」より 著者:新美南吉
でゆくことになっていた。そこには、近《ちか》くの村々《むらむら》からあつめられた
屑鉄《くずてつ》の山《やま》があるということだった。 ぼくたち村《むら》の子供....
「朝の風」より 著者:宮本百合子
をよけて一斉に頭を下げた。そんな光景も界隈としては目新しい。 そこらあたりから
屑鉄屋、鋳物工場、機械工場といろんな下請工場がどっさりあって、その金網つきの真黒....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
めき降る 河岸の暗がり 揺れきしむボート その中から つと身を起すひょろ長い兵士
屑鉄|漁りの足跡をかくし 夜汐は海からしのび寄せる 蛾のように黝く 羽ばたきだけ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
なにもない。この軍艦も標的になって沈められてしまうか、バラバラにほぐされてただの
屑鉄《スクラップ》になってしまうのが運命だ。 軍艦ばかりじゃない。陸軍の古い朋....