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属する
「属する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
属するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
の産物である。しかし自分がこれらのものを愛好するゆえんはけっして単にそれが過去に
属するからのみではない。いわゆる「寂《さ》び」というような偶然的な属性を除き去っ....
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
や寧《むし》ろ「天《あめ》が下《した》のいろごのみ」と云う、Dandy の階級に
属するような、生活さえもつづけている。が、不思議にも、そう云う生活のあい間には、....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
白い色を、つめたく肉の上へ硬《こわ》ばらしている。恐らく学者とか何とか云う階級に
属する人なので、完《まった》く身なりなどには無頓着なのであろう。
「オールマナッ....
「片信」より 著者:有島武郎
僕のようにとてもろくな私生児にはなれそうもないものは、まず観念の眼を閉じて、私の
属するブルジョアの人々にもいいかげん観念の眼を閉じたらどうだと訴えようというのだ....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
ば、おのずから芸術家と称するものをだいたい三つに分けることができる。第一の種類に
属する人は、その人の生活全部が純粋な芸術境に没入している人で、その人の実生活は、....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
っていながら哲学や芸術に没頭しているとすれば、彼らは現代から取り残された、過去に
属する無能者である。彼らがもし『自分たちは何事もできないから哲学や芸術をいじくっ....
「想片」より 著者:有島武郎
かというそれである。私は後者を選ばねばならないものだ。なぜというなら、私は自分が
属するところの階級の可能性を信ずることができないからである。私は自己の階級に対し....
「親子」より 著者:有島武郎
らある意味で小作人をあざむいて利益を壟断している地主というものはあれはどの階級に
属するのでしょう」 「こう言えばああ言うそのお前の癖は悪い癖だぞ。物はもっと考え....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
なるには、私の強味が弱味より多過ぎたのかも知れない。そして私は、自分の偽善が私の
属する団体を汚さんことを恐れて、そして団体の悪い方の分子が私の心を苦しめるのを厭....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
あろうと信じる。これらの問題の考察は実際全然この書の目的とする科学的考究の圏外に
属するものなのである。 ストックホルムにて 一九一〇年一〇月 発達の最低....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
に連れて、指導霊の変更がしばしば行われる。 問『地上に降る霊達は、いかなる階級に
属するか?』 普通は下級霊――通信者の大部分は、地上に接近せる下層の三境涯のも....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
素朴な木彫で鶯に似た形の鳥であるが、これも九州|太宰府の鷽鳥や前記の鶉車の系統に
属するものである。 鷹山上杉治憲公が日向|高鍋城主、秋月家より宝暦十年の頃十歳....
「一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
B 莫迦なことを言え。一体歌人にしろ小説家にしろ、すべて文学者といわれる階級に
属する人間は無責任なものだ。何を書いても書いたことに責任は負わない。待てよ、これ....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
り出してくれ。これらの書籍は旧に倍しても珍重するから」と書いてやった。また自分の
属する教会の長老には寺院のお祭りや謝肉祭の光景、コロシウムの廃跡等をくわしく書き....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
める一転機をなしたもので、日本労働総同盟は政治運動への方向転換の宣言を行い、私の
属する日農は単一無産政党の結成を提唱した。私たちはこの準備にかけ回ったが、その中....