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属吏
「属吏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
属吏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
向って抵抗を試みるなぞというなア、馬鹿の骨頂だ。まず考えて見給え、山口は何んだ、
属吏じゃアないか。
属吏ならば、仮令《たと》い課長の言付を条理と思ったにしろ思わぬ....
「日は輝けり」より 著者:宮本百合子
行ってしまったので、彼の一生はもうそのときから、すべて番狂わせになった。文部省の
属吏を罷《や》められてから、村長を勤めたことがあるというだけの履歴は、内障眼《そ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て、土台の理論と云っているのか明瞭でないが、今日の文学に対しては、先ず作家性と小
属吏性との区分から明らかにしてゆかなければならないのだから。外部的にぶつかるもの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
たかは、ついに明らかにされることができなかった。
たいていの監獄には、裏切りの
属吏がいるもので、彼らは獄丁と盗賊とを兼ね、囚人の脱走を助け、不実な役目を警察に....
「鉄の規律」より 著者:平林初之輔
ですがね」 「そりゃいかん、局では、お前は我が輩の忰《せがれ》じゃなくて、一介の
属吏《ぞくり》じゃからなあ。局長の車を
属吏に使用させるわけにゃいかん。急ぐなら円....