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属国
「属国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
属国の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
人よりも人類が主として問題になっている。戦争は、他国の文明を破壊し、他国を自国の
属国にしようとするところから起って来る。他国を
属国とし、他国を征服すれば得をする....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
らいき》』に〈猩々善く言えども禽獣を離れず〉など支那に古く知れたものでもと支那の
属国|交趾《こうし》に産したらしい。和漢とも只今猴類中ほとんど人の従弟ともいうべ....
「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」より 著者:宮本百合子
を読むだけでいい、帝政時代の権力は、自分たちをこやすために搾取するための植民地、
属国、だましやすい辺土の住民としてだけ彼等を思い出した。 コーカサスの雄大極ま....
「平和への荷役」より 著者:宮本百合子
具体的な活動をすることと、児童のための活動が決定され、秋ごろにアジアの植民地、隷
属国における婦人の大会が持たれることにきまった。 第二次大戦の歴史のなかで、日....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
の勢力が割込むと云う様な事になった日には維新の事業どころではない、国そのものが半
属国のような運命に落込まないとは限らない、西郷と勝の二人ばかりが千両役者ではない....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
の野心というものは、かぎりのないもので、陛下は、ブレフスキュ帝国を、リリパットの
属国にしてしまい、反対派をみな滅し、人民どもには、すべて卵の小さい方の端を割らせ....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
ないか! 唸っているのだ、恐ろしいものが! 日本の国は買われるだろう、日本の国は
属国となろう。解くものはないか、南蛮寺の謎! いや恐らくあるだろう、解くがいい解....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
いては海に流れていたため、自尊気質の支那には素より認められず、まして日本を支那の
属国ぐらいに長い間思っていた欧米諸民族には知られるわけもなく、独り天地の奥処に自....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
止めて置きましょう。チベットはシナに対して税金を納めなくてはならん。それはシナの
属国として保護を受けて居るからです。だがその税金は昔は納めて居ったですけれどもこ....
「上海」より 著者:横光利一
でして、フィリッピンも馬来もビルマも、もとはといえば中国への貢国です。そのつまり
属国で中国人が生活的に向上したって、ヨーロッパ人のようには無理をしているんじゃあ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
瀕するのであります。欧州のある国家では、自国内の農村を救わんために、その植民地や
属国の農民を犠牲にすることさえあります。すなわち、国内で農作が豊年の時は、農作物....
「三国志」より 著者:吉川英治
、こんどの使命を幸いに、もし曹操の人物さえよかったら、魏の国に蜀を合併させるか、
属国となすか、いずれにせよ、蜀は曹操に取らしてもよい考えでいたのである。 「よし....
「茶漬三略」より 著者:吉川英治
義元始め、士がみな、京の公卿風をまねして遊惰だとか。三河の松平家は、今では駿河の
属国になっているが、三河武士がみなよく貧苦に耐え、胆を嘗め薪に臥して、時勢の変る....